Novel

□SiriusBoeki
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SIRIUS.BOEKI.@×××【Heroine】

滑り込んだシンさんの手がブラの上から胸をすっぽりと掴んでゆっくりと捏ねる。
「…あっ…ん」
少し触れられただけなのに体がビクッと震えて、自分でも信じられないくらい艶めかしい声が漏れた。
私を見つめるシンさんの表情がとても色っぽくてぼうっとしていると、いつに間にかシャツは完全に肌蹴られてしまって、ワードロープの中で一番可愛いと思って選んだブラが、シンさんの目の前に晒されている。

どうしよう。
予想以上に胸小さいとか思われてないかな。
ううん。期待してないって言ってたし。
大丈夫だよね…
シンさんはべつにグラマー派じゃないもんね!…たぶん。

じっと見られてる…気がするよぉ…
あんまり見ないで…ください…
あ!ブラが可愛いって思ってくれてたりするのかな…?
「す、すっごく時間かけて選んだんです…」
恥ずかしくてついお喋りになる。
「ああ。似合ってる」
シンさんは優しく微笑んでくれた。
ふふ、嬉しい。コレにして良かった。

「犯すのが愉しみになるな」

へ?

「おおおか…」
今、おかすっていわなかった…?
え?えええ?気のせい…?!
いやでも!すっごく獲物を捕らえた獣のような目で見下ろされてるんですけどっ

「お前、今から俺にナニをされるか本当にわかってんのか?」
「わ、わかってますよ…」

いちおう保健体育の知識は、ある。
具体的には経験がないから正解なのかは不安だけれど…。
だってしょうがないじゃない。
ドラマも映画も少女マンガも良い雰囲気〜になったら、もう次の朝なんだもん!!目はずっと閉じてるのかとか、さあ始めましょうで脱ぐのか、くすぐったかったら笑ってもいいのかとか…わからないじゃないっ

「あの…いちおう、お願いしておきますけれど…私、初心者なので…お手柔らかにお願いします」
「…………善処する」

…な、なんだろう。今の沈黙。
ナニされるんだろう…!!

「シンさん、あの…優しく…」
「いーから黙ってろ」

ドキドキと心臓が鳴るのを抑える間もないまま、シンさんの顔が近づき、耳朶をガブリと噛まれる。
「ひゃあっ」
痛みに思わず小さな悲鳴が漏れるけれど、
「ふぁっ…ぁん」
怖がる暇もなく、シンさんの舌が耳に挿入され、訳もわからず声が出てしまう。
「んあっ…だ、ダメ…」
耳のナカでヌメヌメ動く感触と音がしてチカラが抜けちゃう…

「やはり耳が弱いんだな。やらしー声が出てるぞ」
「やぁぁ…そこでしゃべっちゃダメ…んんっ…ああッ」
シンさんが覆いかぶさったままピチャピチャと耳を舐める。
水音が耳に響き熱い吐息がかかると、脳に直接刺激が届くみたいに蕩かされる。

「あっ…やぁっ」

耳に意識を取られている間にブラのホックは外されていて、
ぐいっと胸の上まで強引に持ち上げられ、乳房が露わになった。
シンさんの両手は少し強めに容赦なく二つの膨らみを掴んで揉み、人差し指でその先端の形を確かめるみたいに軽く撫ではじめると、平らだった先端がぷくっと立ち上がる。

「…ん」
「エロい顔になってきたな」
「…あっ…だ、だってシンさんが触ってるから…」
感じてしまう…
いつしか恥ずかしさが薄れていって、もっと触れて欲しいと自分から腰を浮かせて胸を突き出す格好になってしまっている…

「ココが尖ってきたのがわかるだろう?」
シンさんの指が胸の尖りを、ピンッと弾く。
「ひゃうっ…」
突然の強い刺激に悲鳴に近い叫びが出る。
「こんなに膨らんでやがる」
耳元で言われるとゾクゾクする。
「やっ…言わないでくださ…」

乳首を親指と人差し指で摘まんでくりくりと擦られ胸を揉まれて耳の中に舌を出し入れされていると、もうどこに集中すればいいのかわからなくなって、気がおかしくなりそう。
なのに容赦なく次々と、触れられた箇所から快感は襲ってくる。

「…っ…。や、やぁっ…っ…」
思わず手で顔を覆うと、シンさんの手がビクともしない力で私の両手を頭上で拘束した。
顔を背けると、顎を掴まれて、ぐいっと向けられる。

睫毛が触れそうなくらい近い距離に、シンさんの震えるほど綺麗な顔があって――

「お前の全ては俺のものだ。やらしい声も、そそる表情も、可愛い身体も…。だから隠さなくていい」
強引な言葉が、せつなげな声音で吐き出される。
「気持ちよくしてやるから、感じるままに俺に全て見せろ」
すべて奪ってしまうことを決めておきながら、まるでお願いしているような矛盾と愛情に満ちた顔で見つめられて。
「は…い」
快感に乱れた呼吸のなか掠れた声で返事をすると、
「いい子だ」
シンさんは優しく微笑んで、また蕩けるようなキスをしてくれる。

「ほら…舌を出せ」
言われるままにべーっと舌を出すと、シンさんの口のなかへと引き込まれて舌を絡められる。
「あぁッ……ん、ふっ!」
柔らかな刺激が気持ち良くて、じゅぷじゅぷと舌が絡み合う。重なる唇から溢れた唾液がつうっと漏れた。

長いキスに喘ぐように息を紡いでいると、シンさんの舌は今度は胸まで移動して、膨らみをぺろぺろと舐める。くすぐったさと気持ちよさが一番敏感なところで混じり合って吐息がもれる。
「…んッ…シンさん…」
けれど先端にはいかず焦らすようにその縁を優しく象るように這うだけ…

「うっ…ぁん…やぁっ…」
あともう少しで貰えるはずのご褒美をオアズケされ続けてる。

「シ…ンさん…」
ねだるみたいに、もう一度名前を読んでみると、私の胸に舌を這わせていたシンさんと目が合った。
「フン。目でねだったって駄目だ」
「……あっ」
キュッと乳首を抓まれる。
「ココだろう?」
コクンと頷く。
ああもう…すっごく恥ずかしい。

「で?どこをどうして欲しいんだ?言ってみろよ」
意地悪そうにシンさんが唇の端を持ち上げる。ただそれだけで、きゅうっと下半身が締め付けられていく。

「だ、だから…えっと…あぁんっ」
不意にスカートがめくられて太ももを撫でられれば、ゾクゾクっと一気に別の快感が押し寄せ、体が波打つように震える。
触れられる場所すべてが気持ちよくて、壊れてしまいそう。
「い、言えなっ…ん!」
シンさんの舌が肩、鎖骨、乳房をいたぶるように動き、一番敏感な場所に近づいては掠めるだけ…
「言わないとこのままだが、いいのか?」

もう我慢できない…!
「な、舐めて…くださ…い」
精一杯、言う。
けれどまだダメって顔で…見つめられる。
シンさんは私の手を胸に持ってこさせ、自分で誘導させようとする。
恥ずかしくてたまらないのに、気持ちよくなりたいって気持ちが抑えられない。私は自分で乳首を摘まんで、シンさんにおねだりをする。

「あ…ココ…っ。舐めてっ…ほしいの」
言うと同時に、シンさんの顔は切なげに歪んで、奪うような激しいキスが何度も繰り返された後、
「ったく…お前は…最高に可愛いな」
と瞳を覗き込まれる。

シンさんにそんなこと言われたら…
蕩けてしまう…
またお腹の下がキュウっと締まった。
何かが次から次へと溢れてきて、堰き止めようと内腿を寄せるけれど全然収まらない。

私の身体…どうなっちゃうの…?

「可愛く強請れたから褒美をやる」
シンさんの唇は顎から首筋に降りて胸の膨らみを伝い、乳首にキスをした。
そして舌先を出し、私にわざと見せつけるみたいに尖らせた舌先で舐めはじめる。

「…ッんっ…やあああっ…い、い…シンさ…」

ようやく貰えた刺激に耐えられなくなって、一気にはしたない声が漏れる。
ぷくっと立ち上がった先を舌で転がしてから口に含ませ、先端を強く吸い上げられると、抑えていた何かが内側でチカチカと弾ける。

「い、い、いやあぁっ。吸っちゃ…やッ…だめええっ…あああっ…イッ…」

ビクビクと下半身が痙攣して、今まで経験したことのない衝撃が身体を駆け抜けた。一気に襲う脱力感に放心する。

「なに…これ…」
腰が浮いて身体の痙攣がおさまらない…

「へえ。乳首でイくなんて、処女のクセにやらしー身体だな」
「ちが…」
「何が違うんだ?コレが良いんだろ?」
そう言いながら、また乳首を舌先で転がされると声が溢れる。
「はぁ…っ。や、またっ…」
痙攣がやってきそうになると、シンさんは唇をわずかに離した。

焦らされると身体が切なくて涙が出そうになる。
「もぉ……」
訴えるようにシンさんを見上げると、
「ったくお前は…その顔、たまらないな」
シンさんはそう言って優しく見つめ、微笑んでくれる。
そしてチュッと頬に穏やかなキスが落とされた。


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