WTの夢

□2バカとお誘い
1ページ/1ページ


「奈月さん模擬戦しましょー。」
「ししょー、模擬戦やろーぜー。」

いきなり隊室に押しかけて来た2バカに奈月は眉間を寄せた。

『…二人でやればいいだろ。』
「「もうコイツは飽きたっす。」」
『知らねーよ。』

巻き込むんじゃねぇ、と一蹴した奈月は食べかけのマカロンを再び口に入れた。

「なんだよししょー、戦うの好きじゃん。」
『好きだけどお前らは面倒。』
「ひでぇ奈月さん。」
『じゃあお前ら一回で終われるか?』
「え!?何で一回だけ!?」
『疲れるから。』
「歳かよ!」
『お前らみたいに若くねーの。』
「二つしか変わんねーじゃん!」
「てゆーか奈月さん、太刀川さんとは何回もやってるって聞いたけど。」
『太刀川さんしつこいから断りきれねーんだよ…。もう足腰ツライわ。』
「嘘吐くなよ師匠トリオン体だろ。」
「ていうか奈月さん、さっきから言い回しがエロい。」
『気色悪いこと言うなエロガキ。』
「槍バカお前…。」

米屋の言葉に太刀川隊の二人はドン引きだ。

「てゆーか太刀川さんがしつこいのは師匠が何回も勝ち越すからだろ。」
『いやあれは何でもありって言うから。スコーピオンだけなら普通に負ける。』
「よく言うよな〜。そんなんだから太刀川さんもムキになんだよ。」
『いや、お前に言われたくないから。』
「弾バカも奈月さんのことになると結構ムキになるよな〜。」
「なっ、んねーよ!うるせー槍バカ!」
「八つ当りだ。」
『八つ当りか。』

話しながらもマカロンを食べる手が止まらなかった奈月は、最後の一個を口に放り込んだ。

『さーてと。んじゃやりますか。』
「お!奈月さんやる気になった?」
『一人一回だからな〜。』
「ええ〜奈月さんケチ〜。」
『うるせーな、その口塞ぐぞ。』
「えっ…!」
「えっ…!」
『…え?』





END.
(…おいお前ら今何考えた?)(えっ?いやっ、べ、別にナニも!?)(何で顔赤くなってんだよ!)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ