WTの夢

□太刀川隊とルンバ
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『お疲れさんでーす。』
「おー奈月お疲れ〜。」
「奈月さんこんにちは〜。」
「って師匠、何その荷物。」

隊室に入った奈月に隊員の視線が集まる。
奈月の手には大きめの紙袋が。

『ふっふっふー。何だと思う出水くん。』
「うわ、うぜー。師匠うぜー。」
『お口の悪い子は誰かな〜?』
「痛い痛い!師匠絞まってるっ!」
「おいおいジャレるな〜。」

出水にヘッドロックをかます奈月に、一応声を掛ける太刀川。
本気で止める気はない。

「このバカ師匠!息止まるとこだったわ!」
『はいはい生きてる生きてるよ〜。』

吠える出水の頭をぐりぐり撫でる奈月は、次いで紙袋の中身を取り出した。

『はい注目〜。太刀川隊の必須アイテムを手に入れたよ。』

タラララッタラ〜♪と掲げたのはロボット掃除機ルンバ。

「おおっ!確かに必須アイテム!」
「どうしたんですかそれ〜?」
『福引で当たったのだよ。』
「玉を透視したのか師匠。」
『何でそうなんだよ。幸運の持ち主なだけだわ。』

早速ルンバを床に置く奈月。
ススー、と滑らかに動き出したルンバに太刀川隊は感嘆の声を上げる。

「うおっ!マジで動いた!」
「太刀川隊は誰も掃除しないから助かりますね〜。」
「女子力見せろよ国近〜。」
「あ〜、太刀川さん男女差別はんたーい。」
『ちょっと!ルンバ見てあげて!』

部屋の隅まで行って戻ってくるルンバ。

『ねえ、コイツ名前どうする?』
「師匠、名前つけたがる人か。」
『あった方が親しみやすいだろー?』
「奈月、餅ってのはどうだ?」
『…何がです?』
「名前の話だろ?」
『好物の話にしか聞こえないですけど。』
「じゃあ師匠、アステロイドはどう?」
『だから何の話?』
「だから名前だろー?」
『うん、確かにロボットっぽいけど却下だ弾バカ。』

太刀川と出水のセンスの無さに遠い目をした奈月。

『柚宇ちゃーん、何かない?』
「この流れで私に来た〜。奈月さんは候補ないんですか〜?」
『はい打ち返された〜。』

微笑み合う奈月と国近。

『えーと、じゃあ、アイルーとか。』
「猫じゃん。」
『メラルーとか。』
「猫じゃん。」
『何だよ猫じゃダメなのかよ!』
「「ルンバは猫じゃないじゃん。」」
「奈月さん本当にモン〇ン好きですよね〜。」
「師匠も同レベ。」
「人のこと言えないなー。」
『っ悪かったな!』





END.
(ていうことでルンバの名前募集しまーす。)(拍手で送ってね〜。)

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