WTの夢

□嵐山と福引券
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「なっちゃんは福引好きか?」
『福引?』

大学のラウンジで空き時間を過ごす嵐山と奈月。

「商店街の福引券を広報の仕事で貰ったんだが、行く時間がなくてな。」
『妹たちにあげればいいじゃん。』
「いや…もう反抗期かな…そんなの行かないって言われて…。」
『…なんか、ごめん。』

わかりやすく落ち込む嵐山に思わず謝る。

『それなら、貰おうかな。』
「そうか、良かった。無駄にならないで済むよ。」
『まぁ、大抵ポケットティッシュだけどな〜。』
「確かに。でもティッシュは消耗品だからな。当たれば助かる。」
『、さすが准。惚れ直すわ。』
「?ありがとう。オレも毎日なっちゃんに惚れ直してるぞ!」
『え、なんで。』
「なっちゃんは格好良いからな!強いし優しいしオレの憧れだ!」
『ちょ、またこのパターン!?』

思わず周りを見回す奈月。
前回のように爆笑する隊長たちはいないようでホッと息を吐く。

『…まぁ、やるからにはいいモン貰いたいけど。』
「一等はハワイ旅行らしいぞ。」
『おお、商店街やるな。』
「二等はルンバだったかな。」
『よく覚えてるね准。』
「少しでもなっちゃんの力になれればいいと思って。」
『…マジ、イケメンすぎ…。』

今度は聞こえないようにボソっと呟く。

「いい物が当たるといいな!」
『そーね。ありがとう。』





END.
(二等大当たり〜!)(マジか。)

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