WTの夢

□烏丸と甘味
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「あれ?奈月さんいらっしゃい。」
『おかえり〜烏丸。バイト?』
「はい。」
『そっか、お疲れ。』

玉狛に遊びに来ていた奈月は、さも我が家かの様にソファでくつろいでいた。

「奈月さんだけですか?」
『そー。レイジさんとウサちゃんは夕飯の買い物行ったよ。迅は来る時本部で見た。小南は…知らん。』
「陽太郎は?」
『ここにいる。』

床に座り込み、奈月の足にしがみついて寝る子どもの姿が。

「…何でそうなったんですか?」
『子どもって大人の足にしがみついて歩いてもらうの好きだよな。』
「はぁ、そうなんですか?」
『そー。最初はそれで遊んでたんだけどオッサン疲れちゃって。いやー、子どもって体力バカだよな。』
「オッサンって…。奈月さんまだ19じゃないですか。」
『19舐めんな?』
「いや舐めてないです。」

ふぅー、と息を吐く奈月は本気で疲れているようだ。

『あー…糖分欲しい…。』
「あ、糖分と言えば。今日バイト先でケーキ貰ったんですけど…。」
『!』
「…食べますか?」
『食べる!』
「その目の輝かせよう、面白いですよ。」

奈月の隣に座った烏丸は、机にケーキを広げた。

『うおう!めっちゃ旨そう!』
「何食べます?」
『ええ、迷う…。チョコもいいけど、チーズも…うーん、定番でイチゴか…。』
「女子ですか。」
『うっせー!甘味は正義!正義はみんなの味方なんだよ!』
「ちょっと意味分かんないです。」

なおも悩む奈月に烏丸はチーズケーキを指差した。

「オレはこれを食べますけど、」
『なぬっ!』
「奈月さん半分食べますか?」
『!烏丸、神か!』
「大袈裟ですね。」

そうして奈月はチョコケーキを選び、二種類を堪能した。

『はぁ〜、幸せ。』
「それは良かったです。」
『烏丸、ありがと!』
「いえいえ。」

奈月の笑顔につられた烏丸が優しく笑った。





END.
(あ。ここクリームついてますよ。)(、イケメンか!)

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