WTの夢

□ゲーマーとモン〇ン
1ページ/1ページ


『はい始まりましたモン〇ター〇ンター略して〇ンハン。』
「奈月さん楽しそう。」
『この前の太刀川さんも面白かったけど。』

冬島隊の隊室に集まったプロのハンターたち。

「おいちょっと待て奈月。国近がいるなんて聞いてねーぞ。」
『女子高生苦手とか一周回って変態臭しかしないですよ冬島さん。』
「うるせーよ!」
「大丈夫ですよ〜冬島さん。ゲーム好きは人種を越えるんで〜。」
『いいこと言うね〜柚宇ちゃん。』
「意味分かんねぇよ。」

画面上では四人がそれぞれ別々の場所に散っている。

『上位のクエスト始まる時って、ランク戦始まる時に似てないですか?』
「あー、どこに飛ばされるか分かんねぇもんな。」
『そーそー。』
「レイア四番、レウス五番にいますよ〜。」
『あ、オレ近い。』

国近のスキルに従って四人が四番に集まる。

「あれ〜?奈月さん、今日はヘビィボウガンじゃないんですね。」
『他にスナイパーがいるからね。』

弓を背負っているのは荒船隊の半崎。

『半崎くん、スナイパーのポジションは任せたよ。』
「…うす…。」
『おっしゃ微塵切りにしちゃる!』

双剣を持って突っ込む奈月の横を虫が飛んでいく。

『ぶっ!冬島さんが操虫棍とかいつ見ても面白いわ〜!』
「お前は何だ、オレに恨みでもあんのか?」
『何言ってんすか、感謝しかないですよ。』
「、」
「冬島さん照れてる〜!」
「…どーでもいいすけどレウスも来ましたよ。」
『うわ、マジか!』
「こりゃダルいわ。」

文句を言いつつも四人の顔は笑っている。

『こやしは使わん!両者共ここで仕留める!』
「奈月さんかっこい〜。」
「さすがオフェンス馬鹿。」
『それほどでも〜。』
「誉めてんすか?それ。」

四人でのハントはあっという間に終わりを知らせる。

『よし、レイア終了〜。』
「あ、レウス足引き摺ってる〜。逃げられちゃいますよ。」
「逃がさん。」
『おお!冬島さんいつの間に罠仕掛けたの?』
「さすがトラッパーすね。」

罠にかかったレウスに麻酔玉を投げる冬島。

『え、何で捕獲?』
「楽だから。」
『えぇ!それひどい!不完全燃焼!』
「もう一狩り行きゃいいだろ。」

ブーイングする奈月の頭を冬島がぐりぐり撫でて宥める。

「あ、ちょっと集会所抜けていいですか〜?」
『おー…。じゃあちょっと休憩だなー。』

冬島に軽くパンチを入れた奈月は、国近の言葉に立ち上がった。

『冬島さん、さっきの出してい?』
「おう。」

そう言って壁際の冷蔵庫に行った奈月が持ってきたのは。

『はい半崎くん、アイス。』
「え…、いいんですか?」
『半崎くんアイス好きでしょ?今日付き合ってくれたお礼に買っといたんだ。』
「、ありがとうございます…。」

あまり表情には出ていないが僅かに上がった頬が喜びを示している。

「奈月オレにもアイス。」
『はい、柚宇ちゃんにも〜。』
「わぁ〜ありがとうございます奈月さん。」
「おい冷凍庫貸してやったろ。」
『冬島さん小さい。』
「お前よりデカイわ。」

何だかんだ言いつつも並んでアイスを食べる二人に半崎は笑いを溢した。

「今度はちゃんと仕留めましょうね橘さん。」
『お!半崎くんヤル気だねぇ〜!よし、特攻隊長を譲ろう。』
「…そりゃダルいすわ。」

四人のハンターライフは終わらない。





END.
(よっしゃ殺ったるぜ!)(結局橘さんが行くんすね。)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ