WTの夢

□当真と東さんとスナイパー談義
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「奈月さーん!コッチコッチ〜!」
『…いつも思うけど何で毎回当真の隣なわけ?』

スナイパーの合同訓練。
狙撃場に入った奈月を手招きで呼んだのは当真だった。

「そんなこと言って毎回隣来てくれるじゃないっすか。」
『特にこだわりないしね。』
「もーツンデレなんだから。」
『ちょっと何言ってんのかわかんない。』

当真の隣に入ってイーグレットを出す。

「奈月さんのイーグレット姿は訓練中だけ見れるレアもんなんで、つい隣を陣取りたくなるんだよな〜。」
『普段はアイビスだしね。』
「どうせ冬島さんの改造トリガーなんだから、イーグレットもいれてもらえばいいのに。」
『オレもそうしたいんだけどさー。』
「ダメだ。」
『ほら。東さんが厳しいのよ。』

後ろからの声に振り返ると東が苦い顔をして立っていた。

「何でダメなんすか東さん。」
「奈月が佐鳥の真似をしたがるからだ。」
「佐鳥?」

離れたところで自主練している佐鳥がくしゃみをした。

『もー、カッコいいじゃないですかツインスナイプ。否定したら佐鳥可哀相ですよー?』
「佐鳥やツインスナイプを否定しているわけじゃなくて、お前が使おうとしていることに反対してるんだよ。」
『ええ〜。』
「まあぶっちゃけツインスナイプはどうかと思うけど、何で奈月さんが使うのがダメなんすか?」
『おい当真。真似ようとしたオレに謝れ。』
「まずは佐鳥にだろう。」

当真の言葉に奈月、東と突っ込みが続いた。

「…とりあえず佐鳥は置いといてだな。奈月がツインスナイプを使うということは、今まで以上にオフェンス重視になるということだろう?」
「そっすね。ツインスナイプってバックワーム使えないもんなぁ。」
『いや、いらな、』
「ダメだ。」
『厳しい。』
「バックワームを使わないということは、居場所が分かってしまうということだ。つまりスナイパーとして機能しない。」
『別にそれでもいいと思ってます。』
「そりゃあ奈月さんは居場所がバレたらアステロイド撃ってくるし、それがダメならスコーピオンだから関係ないっちゃないよな。…ってそれ最強じゃね?」

気付いたようにハッとする当真は同意を求めるように東の顔を見るが、東はゆっくり首を振る。

「そういうことを言いたいわけじゃ、」
「なるほどね〜。そりゃあダメだわ、オレらムリゲーだわ。」
「いや、オレが言いたいのはスナイパーとしての、」
「チート反対〜。」
「…、とにかくツインスナイプはダメだ。」
「そっすね。絶対やらないでくださいねツインスナイプ。」
『…はーい。』

さっきからくしゃみを連発している佐鳥が首を傾げた。





END.
(オレはカッコいいと思うよ、佐鳥。)(?わーい!奈月さんに誉められた〜!)

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