DIABOLIK LOVERS
□私のお兄ちゃん達
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月の輝く夜、眠そうに起きてきた少女。
質素の薄い金髪に、透き通るスカイブルーの瞳を擦りながら階段を下りてくる、依純。
『…おは、よ……』
「あぁ、おはよう。朝食が出来ている。」
『いつもありがと!ルキ兄さん!』
この、パールグレーの瞳に、黒髪の冷静な兄は、ルキ兄さん。無神の長男で頭のいい、皆のいいお兄ちゃんだ。
「依純!おーっはよっ!」
『ひゃっ!?コ、コウ兄、おはよう!
後ろから突然来るのやめてって言ったじゃんっ!!』
「ごめんって!許して?」
『もー…今度したら許さないからね?』
この兄は、青空のような瞳に、目立つ金髪という、2番目の兄だ。
この無神家の次男で、アイドルの仕事をしている。
『…ん!野菜おいしい!ユーマ兄さんの!?』
「おう!うめぇだろ?どんどん食え!」
『あわわわわ!!ユーマ兄さん!お皿落ちる!!!』
この緑がかかったような茶色の瞳に、茶色の髪の兄は、ユーマ兄さん。
無神家の三男であり、家庭菜園が趣味なお兄ちゃん。190pという大きな背だ。
『あわわわわ………ふー。危なかった……あ!アズサ兄さん!おはよう!』
「うん、おはよう……。…今日も、学校…がんばって…ね?」
『うん!アズサ兄さんも、頑張ってね!』
「…ありがとう……。」
嬉しそうに笑顔になってくれるこの可愛らしい、水色の瞳に黒髪のお兄ちゃんは、アズサ兄さん。無神の末っ子だ。
『ん!リムジン来たよ?』
「そうか。では、そろそろ学校に行かなければいけないな。コウ、ユーマ、アズサ。行くぞ。」
「わかったー!」
「おう!」
「…わかった、よ……」
そして、リムジンに乗り込む。
「…そういえば、依純はこの前の定期テストの点が良かったそうだな。」
『うん!中間に引き続き、期末も良かったの!全部90点代!』
「そうか。頑張ったな。おめでとう、依純。」
『えへへ…』
私はこの、頭をルキ兄さんに撫でてもらう時間が好き!
「えー!すごいなぁ!おれなんて全然なのに!」
「俺も全然だったぜ。」
「俺、は……平均点、くらい……」
「そうか、コウ、ユーマ。そんなに駄目だったなら勉強の一つでも教えてやろう。」
「「えー!?」」
『ふふ…あははっ……!!』
私はこの賑やかな家族が好き。
……大好きだ!