高家の戦闘員
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「でも体に変化なんてないんだけど……」
「まぁ気長に待てばいいさ」
「そう言えばイゾウさんとジョズさんの2人だけ?サッチさん、マルコさんハルタさん、ブレンハムさんは?」
「サッチのバカが海蠍に刺されたらしくてね」
「全員で薬探しをしている」
「蠍……」
「蠍の能力者という方にそう言えば槍花刺されてませんでした?」
「……刺されたけどつーかあれは蠍と呼んでいいの?動けたけど」
「シェルフ様にその後怒られてたじゃありませんか」
シェルフとは船医の名前。
「お嬢、蠍に刺されて動いたのかい?」
呆れる3人に槍花は頬を膨らました。
「別に動けたんだからいいじゃん。ってかその前にサッチさん大丈夫なの?」
「さぁ?」
「あれは簡単に死なないからな」
「解毒剤あるけどいる?どうか分かんないけど」
槍花は小さなピンク色の液体を取り出した。
「いいのか?」
「別に好きにしろって言われたし」
「ありがたく使わせてもらう」
「ちゃんと調べてから使ってくださいね」
「え?」
「なぜだい?」
「同じ海賊だよ?薬として毒薬渡してたらどうすんの」
「親しきなかにも礼儀ありですよ」
爽華と槍花はヒラヒラと手を振りながら船に戻ってった。