高家の戦闘員

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「まぁ、槍花ってば」

ベックマンのあぐらをかいた足の上に頭を乗せてすぅすぅと寝息を立てていた。飲んだお酒のせいか顔はほんのり赤い。

「爽華、お前に一つ聞きたかったことがある」
「槍花のことですよね、生きている意味が無いとでも言いましたか?」

爽華は槍花頭を撫でる。

「槍花には大きな傷があるのです。私達2人はずっと一緒でした。20年間生まれてからずっと。おかしな話、私の初恋は槍花なのです」

くすっと笑いながらお酒を口に運ぶ。

「槍花がここまで男の人に気を許す……と言うよりベックマン様だから安心してるのでしょうね」
「お前ら20だったのか!?」
「でなければお酒飲みませんからね?っというよりシャンクス様、ちょっと近いです」
「なら年そんなに変わらねぇじゃねぇか!」

話を聞かずぐいぐい近寄るシャンクスに爽華は顔を真っ赤にしてベックマンに助けを求めた。

「猫パーンチ☆o。.(゜o°(○=(-_-Zzzz」
「どわっ!なんだ!?」

ものすごい速さでシャンクスの頬をかすめたのは槍花の拳。

「ベン、槍花は寝てねぇのか?」
「残念ながらぐっすりだ」
「ちょっと遅かったら俺の顔が凹んでたぞ」
「くくくっ、いいかもな。部屋から出てこれなくなって」

タイミングよく距離があくと槍花はルゥたちの方へ向かった。

「助けてください」
「おぉ?お頭から逃げてきたのか!」
「爽華って実はお頭のこと好きだろ?」
「なっ!!なにをっ!?////」
「図星だな」
「わっ」
「「「「「わ?」」」」」
「悪いですか////」

コップで顔を隠しながら俯く爽華にその場にいた全員が大爆笑を受けた。

「いやいや!可愛すぎるなっ!」

がしがしと頭を撫でるヤソップにもぅ!と言いながら髪を整えた。

「槍花もそれだけかわいきゃ問題ないんだけどなぁ」
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