高家の戦闘員
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「っ!?」
突然出た言葉にベックマンもシャンクスも目を見開く。
「あぁそうだ!ポーネグリフの在処に引き寄せる鏡!!」
「なるほどなお前ら2人それに引き寄せられたのか」
「どういう事です?」
「そいつはインダクショングラスっつってこの世界の空白の百年を知りたい政府や考古学者が血眼で探してるもんだ」
「まず空白の百年って何?」
「この世界には謎に包まれた100年がある。これを知るのは各地にある文字が書かれた遺跡、ポーネグリフを読み解くことで明らかになる。ポーネグリフには二種類あって情報を示す石と石の在処を示す石がある。まぁその前にそれを読めないと意味が無いがな」
「それってこんなヤツ?」
槍花はベックマンが持っているインダクショングラスのガラスの部分を指した。
「光に翳したら文字が浮き出てくる仕組みか」
「あぁそうだ」
「これなら爽華読めるよね」
「えぇ、『光が光の道を作る』あぁなるほどね」
爽華は納得すると窓際にそれを立てかけた。
快晴な為暖かい光がインダクショングラスを包む。
すると蒼光と紅光が様々な方向に散らばった。
「どちらかが情報を示す石ってわけか」
「でもどれが近場か分かんないじゃん」
「確かに海の上で目印もありませんしね」
「位置ならわかる、俺達の船は今この当たりを東に向いて進んでる」
机の上に広げた地図に平然と指をさすが二人とも目が点。
「俺達の船は急ぎじゃねぇ、航海術もない船旅は危険だ」
「槍花、どうなさいます?」
「なに?決めていいの?」
「えぇ」
「ならシャンクスさん、お世話になります」
「宜しくお願いします」
「おう!よぉし!宴だ宴だ!!」