I Can Do It!

□託されたもの
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「あっ、おはようベンさん」

スーツを着て綺麗に化粧をした青空が台所に立っていた。

「朝早いな」
「まぁね、それよりよく眠れました?」
「あぁ」
「良かった(*´∀`*)」
「綺麗だな」
「え?」
「いや、その、あぁ弁当が」

なんだ?俺らしくもない。
なんかモーレツに恥ずかしい。
だが青空はあぁっと笑いながら俺の口の中に何かを放り込んだ。

「卵焼きです。美味しいですか?」
「あぁ」
「これベンさんのお弁当です。夜には必ず帰ってきますので」
「キッチン」
「え?」
「キッチンとか好きなように使っていいか?」
「構いませんが」
「これでも料理は一応出来る。俺が作る」
「えぇ!?」
「ダメか?」
「いえ、作っていただくのはすごく助かるんですけど…その、ベンさんって料理出来たんですね」
「ベンの料理はコック並みだぞ」
「そうなんですか、さすが…………」

きょとんとする青空にお頭は面白そうに肩を叩く。

「よっ?」
「〇♡♢☆♤□✕♧△!?」
「なに驚いっぐはっ!」

綺麗に右ストレートが決まる。
ため息をつきながらお頭の元へ歩いて行った。

「今のはアンタが悪い」
「あっ、なんだ。お頭さんじゃないですか」
「青空今日仕事やった?」
「詩桜!アンタ子供らに何いらんこと吹き込んでんねん!!」
「そうちゃんは童顔ってことしか吹き込んでないで?」
「それがいらん事やっちゅーねん」
「あれ?詩桜?俺の心配は?」
「で、お仕事?」
「まぁね。ベンさんがいてくれるし!」

ねっと言いながら俺を見る。

「あぁ」
「女に、会話してる(๑ÖㅁÖ๑)」
「へ?」
「シャンクス、言うてたんとちゃうで?」
「俺もびっくりだ」
「世話になってんだ。当たり前だろ」
「お世話になってるのはこっちもですよ」
「気にするな」
「シャンクス、これはもしかしてもしかする?」
「もしかするかもな。俺らも」
「それ以上近寄ると全身麻酔かけずにで心臓抜き取るで」
「…|ω・`)」
「じゃぁお願いします」

そう言って出ていく青空を見送った。
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