高家の戦闘員

□15
1ページ/3ページ



「なぁ、俺ほんとに槍花ちゃんと飲んだ?」
「お前覚えてないのかよ」
「ベックマンさんと一緒に飲んだ時でしょ?まぁ酔ってたし、そんな印象残らないから仕方ないか」
「謙虚だねぇ」
「だって爽華の方が可愛いもの」
「槍花ちゃんだって可愛いのに」
「優しいね、ありがとう」

槍花は微笑み返すと周りを見る。どうやら今のところ追っ手は巻けたようだ。

「お前さん、赤髪の奴らはどうしたんだ?」
「一人で乗り込む気だとバレてさ、猛反対されたから気配を布団に移して抜けてきたから……まだ多分気が付かれてない……
(´>∀<`)ゝ」

その言葉にイゾウは煙管を落とし、サッチはポカンっと口を開けた。

「見つけたぞ!!」

遠くからの声に3人は再び街に逃げる。

「それじゃ帰ったら怒られるんじゃないのかい?」
「……どうして怒られるわけ?」
「え?そりゃ、一人でこうして危険な目にあってるし、多分めちゃくちゃ心配してるから」
「心配?」

そのまま黙ってしまった槍花にイゾウとサッチは顔を見合わせる。
っと突如横から現れた黒スーツの男達に挟み撃ちにされてしまった。

「メモリーズ・イリュージョン」

槍花は両手を地面スレスレに落とす。すると男達が全員倒れ込んだ。

「なっ、悪魔の実!?」
「そういや、食べてたね。お前さんたち」
「今夢の中で私たちを追いかけてるわ。ただ……」

槍花はふらっと前に倒れる。地面にあたる直前にイゾウに抱えられ衝突を免れた。

「力が抜ける……」
「それで路地に倒れ込んでたのか」
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ