高家の戦闘員
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「なぁ、俺ほんとに槍花ちゃんと飲んだ?」
「お前覚えてないのかよ」
「ベックマンさんと一緒に飲んだ時でしょ?まぁ酔ってたし、そんな印象残らないから仕方ないか」
「謙虚だねぇ」
「だって爽華の方が可愛いもの」
「槍花ちゃんだって可愛いのに」
「優しいね、ありがとう」
槍花は微笑み返すと周りを見る。どうやら今のところ追っ手は巻けたようだ。
「お前さん、赤髪の奴らはどうしたんだ?」
「一人で乗り込む気だとバレてさ、猛反対されたから気配を布団に移して抜けてきたから……まだ多分気が付かれてない……
(´>∀<`)ゝ」
その言葉にイゾウは煙管を落とし、サッチはポカンっと口を開けた。
「見つけたぞ!!」
遠くからの声に3人は再び街に逃げる。
「それじゃ帰ったら怒られるんじゃないのかい?」
「……どうして怒られるわけ?」
「え?そりゃ、一人でこうして危険な目にあってるし、多分めちゃくちゃ心配してるから」
「心配?」
そのまま黙ってしまった槍花にイゾウとサッチは顔を見合わせる。
っと突如横から現れた黒スーツの男達に挟み撃ちにされてしまった。
「メモリーズ・イリュージョン」
槍花は両手を地面スレスレに落とす。すると男達が全員倒れ込んだ。
「なっ、悪魔の実!?」
「そういや、食べてたね。お前さんたち」
「今夢の中で私たちを追いかけてるわ。ただ……」
槍花はふらっと前に倒れる。地面にあたる直前にイゾウに抱えられ衝突を免れた。
「力が抜ける……」
「それで路地に倒れ込んでたのか」