高家の戦闘員

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「ぎゃぁぁ!!」
「なんだこれ!?」

槍花はベックマンに支えられる。甲板を見れば真っ白で叫び声や吐き出す音などが聞こえる。

「槍花!お前は船医を呼んでこい!」
「まって!!」

飛び出していこうとしたベックマンの服を思いっきり引っ張り壁に戻す。

「叫ぶ声の中に吐き出す音が聞こえる。ってことは毒の可能性が極めて高い。できるだけ肌を出さないようにあたまと顔にタオル。ゴム手袋。あとゴーグルをかけて」

その声が終わるやいなドサドサっと音が聞こえ振り向けばその音の先には船医とラックが既に着用していた。

「槍花、やけに詳しいな」
「色々あってね!」
「とりあえず行くぞ」

甲板はまるで戦場でとりあえず言われた通りに船医の処置を施した。

惨状を片し、とりあえず医務室に集まっていた。

「とりあえず頭とヤソップ、ハーデスは耐性があったみてぇだな」
「あぁ、だが耐性があるが足に力が入らねぇ」
「で、何があった」

敵船も何もなく突如ドンッという音と共に煙が上がり、あの惨状になったそうだ。
因みに爽華が帆を使って風を出して煙を退治させたとのこと。

「麻痺、爽華は呼吸困難。吐き気、植物系の毒?」
「あぁ、恐らくな」
「おっ、そう言えばセリに似たようなものを甲板で見つけたぜ」

ヤソップはポケットから白い花がついた植物を出した。

「なんだそりゃ」
「セリじゃねぇのか?」
「セリは葉が丸いんだよ。それ細長いじゃねぇか」

ラックはヤソップの持っていた植物の葉を指さした。

「それどくせり!」
「「それはマスキャラーレ」」

ベックマンと船医、槍花は顔を見合わす。

「これ、どくせりって言わないの?」
「マスキャラーレっていう植物だ」
「お前のところではどくせり?って言うのか?」
「うん、せりに似てるけど毒があるからどくせり」
「しかし、それは絶滅した植物。解毒剤なんてねぇぞ」
「絶滅した?このマスキャラーレって絶滅したの?」
「あぁ20年ほど前にな」

それは間違いねぇとシャンクスは本を見せてくる。
それは医学書で、確かに絶滅したと書かれていた。

「……誰かが育ててる?」
「おいおい、そんな物騒なもん育てて何になんだよ」

ハーデスは意味がねぇし金の無駄だろとベットに寝転ぶ。
その言葉にふと、この前のゴア王国での火災の新聞記事を思い出した。

「貴族なら……金は有り余ってるよね」
「あ?まぁな」
「貴族ならって……まさかそういうことか?」
「うん」

シャンクスは顎に手を置き考え、それならありえるなと言うと真剣な顔をした。

「待て待て待て待て!おまえら二人いや、ベックもわかった顔してんな!3人で理解すんじゃねぇよ!」
「どー言うことだ?」

その部屋の全員は槍花を見た。

「この島の貴族以外の抹殺」
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