高家の戦闘員

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「果物下さいませ」
「はいよ!」

島の中にある市場で槍花と爽華はぶらぶらとしていた。
なんでも今日はシャンクスもベックマンもヤソップもルゥも用事があるそうで暇なので朝市に来たのだ。

果物を大量に買って歩ぶらぶらしてるとちょうど白い服の男の人とぶつかり中身が零れた。

「あっ、すみません」
「怪我はありませんか?」
「えぇ大丈夫です」

すべて拾ってもらい手渡され爽華はにっこり微笑んでまた歩き始めた。

「爽華〜お腹すいた」
「はい、大好きな梨ですよ」
「何故に水分多いの渡すの?お腹すいたっつったろ?」
「あら、いりません?」
「いる」

2人は果物にかぶりついた。その瞬間顔を思いっきりしかめた。

「まずっ」
「すごく個性的な味です」
「おや?お嬢じゃないか」

声がかかり振り返ればイゾウともう一人ガタイのいい強面の男がいた。

「あっ、イゾウさん……とジョージさんて人?」
「あははは、ジョズさ」
「そうだ、船番で来れなかったジョズさん。爽華、こちらこの前一緒に飲んだ人たち」
「初めまして。鷹司爽華と申します。先日は槍花がお世話になりました」
「こりゃ驚いた……同じ名前なのかい?」
「まぁね」

槍花とイゾウが話をしている中ジョズは爽華が持ってるものに目が行き恐る恐る聞く。
が、そんなジョズを他所に爽華はただ平然と答えた。

「その手に持ってるのは」
「これ物凄く個性的な味がするのでどうしようか迷ってました」
「それは悪魔の実じゃないのか?」
「なるほど、悪魔様がイタズラをしてしまった食べ物なのですね」
「何の話してんの?」
「悪魔様がイタズラをしてしまった食べ物なのです」
「は?」
「ジョズ、お前さんそんなメルヘンな話したのかい?」
「いや、悪魔の実か聞いただけなんだが」

ジョズはそう言って爽華が持っていた果実をイゾウに見せた。

「こりゃ悪魔の実だねえ」
「悪魔の実って?」
「悪魔の実は通称、海の悪魔の化身と言われる果実だ。食べた者は特殊な能力が身に付く。だがメリットがあればデメリットがあってね、海に嫌われちまう」
「海に嫌われる?」
「それは一生泳げないということでよろしいのでしょうか?」
「あぁ」
「まぁ、槍花大変です。水着をせっかく買ったのに着れなくなってしまいました」
「……日光浴すればいいんじゃない?」
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