高家の戦闘員

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「んむぅぅぅ…………」

伸びをしながらお気に入りのぬいぐるみに抱きつく。
フワフワなそれは今日はゴツゴツしていた。

「ん?」

目を開けば黒と黄色が見える。
くくくっという笑い声が聞こえ上を向けばベックマンがいた。

「ん…………っ!?」

ガバッと起き上がればふっと視界が真っ暗になり前に倒れる。がガシッと支えられた。

立ちくらみが治り槍花はベックマンから顔を赤くして離れる。

「ごっごめん」
「二日酔いか?」
「たっ、立ちくらみがしただけ。それより床に掘り出しといてくれればよかったのに」
「いい年の娘をこんな男だらけの看板に残してなんか行かねぇし、俺がこうしてただけだ。気にするな」
「そっ爽華は?」

戸惑って槍花は話を変える。

「爽華はお頭と上陸してる。今回は明朝に島について爽華はお前を待ってるはずだったんだが、いつの間にかお頭に攫われてな」
「起こしてくれれば」
「俺が止めたんだ。あまりにも気持ちよさそうで可愛かったからな」
「かわっ/////////っ!?」
「今俺しか見張り以外残ってないが、一緒に回ってくれるか?」
「おっ…………お願いします////」

少しだけ目を逸らす槍花にベックマンは可愛いと思っていた。
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