大好きな貴方は

□死神の迎え
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「本気で蹴り飛ばすやつがどこにいるんだよ!」
「ここにいるけど?」

はたはたと埃を落としながら立ち上がりスモーカーの近くに行く。

「つーかお前抱えられてるやん、どーやってけったの」
「スモーカーの肩借りて回し蹴り」
「だからスモーカーびっくりしてんのね!お前大人しくしとけや!」
「いらないこと言わなければ大人しくしてたよ!ってかなんで起き上がってこれんのっ!?顎めがけたしクリーンヒットしたでしょ!寝てろよ!」
「やっぱめがけてやっとったな!!お前ホンマやめろよ!!0.5ぐらい記憶飛んだだろ!」
「一生とんでろ」

ギャーギャー喚く二人の間に一発の銃弾が割って入った。

「日比野の存在忘れてた。スモーカーがカッコよすぎて」
「アホ、俺の存在消すでないわ」
「なるほどな、俺の情報が狂ったかと思ったがランス・ルフィの息子とはお前のことだったのか。黒腕のタイガー」

その名にグラサン男達が驚く。

「黒腕……」
「スモーカー、斬虎はね腕が黒くなるの。そしてどんな武器が相手でもその手で戦う。決して部下を見殺しにしない」
「まぁ結構動いてないから体が鈍ってるけどな」
「見かけで人は判断しちゃダメだよ」
「はい、そうなんで一言余計な事言うわけ?」
「カッコイイ斬虎が嫌い(﹡֦ƠωƠ֦﹡)」
「一番輝く笑顔頂きましたぁ!くそっ!可愛いなこの野郎!!」

会話しながら容赦なくレンは銃をぶっぱなした。めがけたのは逃げようとした男。

「何逃げようとしてんの?」
「ひっ!」
「あんたは死以外にないからね?逃げ道」
「レンを返してもらえるかな?」
「てめぇなんかにレンはやらねぇよ。そろそろ捕まってもらう」
「それは無理だな」

斬虎が日比野に向かって走っていく。
それが引き金となりどこから現れたのか四方から次々とグラサン男達が向かってきた。
スモーカーは強い。が、多勢過ぎる。

「スモーカー!おろs」

突然腕を引かれスモーカーから少し離れる。その瞬間に銃声を聞いた。

「えっ」
「っ!レン!!」

咄嗟のことで何が起こったのかわからない。力が抜け地面に落ちる。

「レン!!しっかりしろ!」
「レン!」
「あはは……ちょっと油断したかも…………力が抜け…る」
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