声なきピクシー

□親子みたいな妹
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白ひげの部屋に集められた15名。

「お前ら、緋実綺がいたことは知ってるな。その緋実綺が死んだ」
「は?」
「え?」
「親父…………緋実綺って戦火の舞姫…………じゃないよな」
「その緋実綺さんだよい」
「あいつは頑固者でなんでも自分でやっちまうやつで、同じ船員だった時から変わらねぇ。そんなやつが俺に最後に頼み事をしやがった」
「あっ!おいこら緋草!!いつのまに逃げ出したんだよい!」

マルコが慌てて入口へ走る。
腕には不機嫌な緋草がいた。

「マルコ…………お前いつのmっ!?いてててててて!!!!」

リーゼントが気になったらしくハチャメチャに触り引っ張りを繰り返す。

「いらねーこと言うからだよい」
「しっかしほんとに可愛い子だな」
「緋実綺に似てない?」
「親父………まさかこの子」

勘の良いイゾウは気づいたらしい。

「あぁ……………緋実綺の子だ。名を緋草。お前らの妹になる」

白ひげの言葉にマルコとイゾウ以外が目を見開き
『えぇー!?』
っと声をあげた。

「親父が決めたことは反対はしないし、むしろこんな所にほっぽって行けるわけもないからいいんだが………なんで船員全員の前で言わないんだ?」
「こいつ喋れねぇんだよい」
「は?」
「それにさっきお前らを呼びに行く時、ものすごく怯えてたんだ。怯えてるやつをそんなところに持ってけば人間不信になっちまうよぃ」

いつの間にかマルコに抱かれたまま眠る緋草をそっと撫でた。






「なんかマルコが優しいって気持ち悪いな」
「あぁ!?」
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