青春☆広い世界へ

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「利夏、結局課題の二つ見つけたん?」
「違ったっぽい。それより兎さん見つかりそうなのにないねぇ」

とりあえず木の上で一休みをしながら会議を続ける。っとインカムに雑音が入った。
利夏はめんどくさくて外していたさゆなにジェスチャーで伝える。

“呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん”

「別に呼んでへんけどな」
「しー」

“先生泣くよ??”

「これ聞こえてんの?」
「マイク機能はついてないけど試験だから監視カメラでみてるんじゃない?」
「なるほど」

“試験問題を発表しまーす”

「は??」
「え??」

突然の発表に思わず顔を見合わす。

“問題です”

「いきなり?!」
「紙紙っ!」

あわてて二人ともメモを用意した。

“この学園の生徒は全員持っています
 みんな毎朝見ています
 この学園しかありません
 
さぁ!さがしてみよー!!”

そういい放つと再びインカムの音が静かになった。

「・・・・なぞなぞ??」
「はっ!わかった!!」
「なになに?」
「制服」
「違う」
「なんで」
「この学園にしかないんだよ?」
「この学園限定もんやで?」
「違う・・・もっとこう・・・・」

考え込んでしまった利夏。

「とりあえず別れてみたほうがええ?」
「うん、そうしよう」

利夏とさゆなは待ち合わせをしてとりあえず別れることとなった。


とりあえず警察に見つかりひたすらに逃げまくるさゆな。

「ったく、利夏と別れたとたんこれかい」

とりあえず木の上に逃げ切ったさゆなはふと視界に入ったものをに気が付き目を細める。

少し遠めだが確かにふわふわしたピンク色の長い耳が二本視界に入った。あわてて周囲に気を付けながら近づいていく。

それは紛れもないピンクの兎だった。

「いや・・・・見つけたけど


・・・これいじめ??」
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