江戸より向かうは海賊時代

□肆
1ページ/2ページ



雅「んむぅー右京…………」

「誰だ?」

雅「…………ん?」


知らない声に思わず抱きしめているものを見れば知らない頬に傷がある男の子。


雅「誰?」

「俺はルフィ」

雅「雅」

ルフィ「お前おもしれぇ服きてんな!」

雅「んー面白いかな?
でもすぐ脱げるから楽だよ〜」

ルフィ「俺もすぐ脱げるぞ!」

雅「いっしょだね」

ルフィ「おぅ!」

ソニア「雅、何してるの?」


扉で固まるサンダーソニアは顔を青くしてふたりを見た。
純粋なルフィはもちろん普段から人にひっついてる雅もきょとんとする。


雅「どうしたの?」

ルフィ「あっ!まさか宴か!」


ヨダレを垂らしだすルフィにため息をつくと部屋に入り雅を抱えあげる。


ルフィ「なんだ?お前歩けねーのか?」

雅「違うの
下駄がね無いの」

ルフィ「お前どんくせーな!」

雅「えー、ちょっと傷つくー」

ソニア「はいはい、ルフィ、姉様が呼んでるから」

ルフィ「おっ!そうだった!俺の飯ー!」

雅「ふふふ
……右京……
どこにいるんだろ……」

ソニア「雅……」


かけていったルフィを見ながらぼそっと呟いた声に心配そうにサンダーソニアはみて歩き出した。


ソニア「大丈夫よ」

雅「ん?」

ソニア「その右京も雅のことを探してる」

雅「……できれば、探さないで欲しいなー」

ソニア「なんで?
探して欲しくないの?」

雅「右京と一緒に歩くでしょ」

ソニア「うん」

雅「お店に向かうの
買い物しに

そしたら海岸にいるの」

ソニア「……話とんでない?」

雅「いつの間にか知らないところにいたこと何度もあるもん」

ソニア「……例えば?」

雅「2人でお団子屋さんに向かって歩いてるのに何故か孤島とか
すぐ迷子になっちゃうの」

ソニア「それ迷子にしていいのか謎ね」

ルフィ「そいつゾロ見てぇな奴だな!」

雅「ぞろ?」

ルフィ「俺の仲間で大剣豪になる男なんだぞ!」

雅「大剣豪?」

ルフィ「あぁ!何でも切るぞ」

雅「右京はねほとんどやる気出さないけどやる気出したら刀を十手でバキって折っちゃうの」

ルフィ「お前と似てるやつなのに戦えんのか!」

雅「えぇ、ひどーい
一応雅も戦えるよー」

ルフィ「えぇ!!全然強そうに見えねぇ」

雅「失礼すぎるぅー」


頬を膨らます雅は両手を降る。
すると鎖がついた銃を2丁持ってルフィのこめかみに向けた。

ルフィ「ん?」

雅「油断大敵☆」


その綺麗に笑う笑顔は銃声を重たく響かせた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ