統一ZERO海賊団

□音楽
2ページ/2ページ




さゆな「なぁ素朴な質問」


砂浜で自由に過ごす6人。
さゆなは上を向いたまま手を挙げた。


さゆな「白ひげって何?」

雷菜「確実に言い切れるのは実力者ってことね」

利夏「守ってくれてるって言ってたもんね」

亜奈「おねぇさん泣きそうだった
なんかしてあげられないかな?」

梨絵「やります?
今のところやることもないですし」

雷菜「するって……何するのよ」


眉間にしわ寄せるさゆなと亜奈。


利夏「何をそんなに俯いて 
眉間にシワなんて寄せてんの
どうせおんなじシワならば 
笑って横ジワ寄せましょうよ」


突然海に向かって歌い出した利夏。
笑いながらこっちを向く。


利夏「だいたい全部そんなもんだ 
少しだけ角度変えて見たら
幸せになれたりするもんだ 
世界は意外と単純だ

ああ 笑って 笑って 笑って 
笑ってみせてよ」

#梨絵「ふふふ、確かにこの島での目的はとりあえず優勝。
その後はさゆなと亜奈がいますからその時考えましょうか」

雷菜「そうね」

利夏「そうそう!悩んでもしょうがない!!笑顔笑顔!」

さゆな「しっかし、歌うまいな」

亜奈「利夏はボーカルだね」

利夏「えぇ!?僕目立ちたくないし!
第一音痴だよ!?」

弓榎「それはない、ほら」


弓榎が真上を見上げる。
そこには旋回する青い鳥の姿があった。


弓榎「歌につられて幸せの青い鳥も来た」

雷菜「青い鳥……でかくない?」

さゆな/亜奈/利夏「綺麗」


降りてくるとその鳥は砂浜で足をついた。
それを見て目をランランと輝かせる約1名

さゆな「燃えてる……さささ触っていいかな!?ダメかな!?」

亜奈「あはははは!!でた!モフモフしたくなるさゆな」

利夏「めっちゃ可愛いー!」

雷菜「本人に聞いてみなさい」


さゆなは恐る恐る近づく。


さゆな「さっ、触ってもいい?」


無言で見つめ合う鳥とさゆな。


亜奈「うなづくまでやる気だ」

さゆな「だっダメかな?」

梨絵「相変わらず怪しいもの好きですね」

さゆな「怪しくないよ!可愛いじゃん!!」

弓榎「目が可愛くない」

雷菜「鳥は燃えないわよ」

さゆな「良いじゃん!ふぁるこんみたいで!」

亜奈「ファルコン?」

利夏「鷹にも隼にも見えないけど……」

雷菜「もしかして……フェニックスって言いたかったわけ?」

さゆな「それそれ!燃えてるって不死鳥っぽいじゃん!」

雷菜/亜奈/利夏「あれ火の鳥だし」

「マルコー」
「どこいった?」
「んー?」


突如聞こえた男二人の声に6人全員そっちを向く。
視線を感じたのかコック服と上半身裸の男二人もこっちを向いた。


「あっ!」


裸の男が青い鳥に抱きついた。


さゆな「あぁぁぁ!!俺の鳥ぃぃ!!」

雷菜「じゃないでしょうが」


じゃれ付く男と鳥にさゆなは悔しそうな顔をする。


「お姉さん達、こんなとこで何してんの?」

さゆな「お前あの鳥の家族?」

「そうだけど」

さゆな「くっ!なんて運命のいたずら!」

「え?なに?どうした?」

雷菜「さゆな、諦めなさい」

利夏「お兄さん達何者?」

「俺はエース!こっちはサッチ!!んでこの鳥がマルコっていうんだ」

利夏/亜奈「かっ可愛い……」


しししと笑う男の笑顔が二人のツボにはまった。


雷菜「2人は大会に出るの?」

「いや?ただの観光さ」

梨絵「白ひげってこ存じですか?」

「そりゃ知らない奴はいねぇだろ」
「まさか……お前ら知らねぇのか?」

弓榎「自分の周りが知ってることを世界中の全ての人が知ってるとは限らない」

「そだな、悪い」

「白ひげってのはな」


白ひげの説明を丁寧にしてくれた。
次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ