統一ZERO海賊団

□目を開けると・・・
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弓榎「おーきーろー」

さゆな「ん、」


目を開いたさゆなの視界いっぱいに星が見える。


さゆな「弓榎?」

弓榎「あっ、起きた」


声が聞こえるのに全く視界に入らない弓榎に疑問を抱き、体を起こし周囲を見回した。


さゆな「…………夢?」

弓榎「人間物語の中以外で夢がシンクロする確率はほぼ0」

さゆな「…………弓榎」

弓榎「そして現実逃避しかかってるけど、死ぬよ?」


さゆなの起き上がった目の前には巨大な大砲の経口。
そして背後には海。
目の前に捕まってる先程まで鍋をつついていたメンバー。

しかも絶対演じてるやつ1名。


雷菜「やだっ!さゆな!死なないで!私を置いていかないで!!」

「ぎゃははは!余興代わりに死ぬんだよ!てめぇの男は!」

雷菜「さゆな!」

さゆな「…………明らか面白がってんじゃねぇか」

梨絵「大丈夫かしら、大砲」

利夏「さゆなをやるのに大砲だけって多分弾の無駄じゃない?」

亜奈「そもそもなんで間違えられてんの?」

弓榎「胸以外は男だから」

さゆな「そうだな、胸は亜奈よりあるな」

亜奈「喧嘩売った!?」

さゆな「おう、買うか?」


にやっと笑うさゆな。


「じゃーな!坊主!!」

弓榎「買ったーー!!」


その言葉と共に大砲が火を吹く。
がさゆなは飛ばされず、いつの間に上がったのか、大砲の砲台の上でしゃがんでいた。
呑気にたばこに火をつけ立ち上がった。


さゆな「んじゃ、派手にやるか!!」


さゆなが大砲を撃った相手に手刀を下し、銃と剣を奪う。


さゆな「利夏!!亜奈!」

利夏「銃!」

亜奈「なんでジャンビーヤ!?」

さゆな「それしかねぇ」


むぅっ!と頬を膨らましながらも刃を取り出し向かっていく亜奈。
そんな時大きな揺れが起こり船がくっついていた。


「あっ!赤髪!?」

「ひぃぃぃ!!」


慌てた様子で海へ飛び降りていき唖然として残った6人。
こっちに赤髪のマントを着た男が数人を連れて近寄ってきた。


梨絵「あらあら大変」

雷菜「さゆな!助けてっ!」

弓榎「助けて〜(棒)」

さゆな「いつまで気色悪いことしてんだ?
つーか梨絵はともかく弓榎。明らかめんどくさそうに言うんじゃねぇよ」

雷菜「あら、これが仕事なのよ?しょうがないじゃない」


さっきまでの泣き顔から一変。ケロッとした顔で悠々と言い放つ雷菜。


「お前っ!?あの状況で演技か!?」

雷菜「さゆなが両手両足縛られてない時点で別に危ないことなんてないもの」

梨絵「所でどちら様ですか?」

弓榎「海賊」

利夏「海賊?」

亜奈「はい!作戦会議!!」


さゆな以外円を組んでしゃがみこむ。


亜奈「ここどこ?」

雷菜「知らないわよ」

利夏「異世界かも」

弓榎「妥当だと思う。海賊船あんなん夢の世界だけだし」


こそこそ話す5人に対し男らにガン付けするさゆな。


「お前は入らないのか?」

さゆな「知らん武器持ってる奴に背中なんか向けれるか」

「まぁ、妥当ではあるが……俺らは戦いなれてる。そんな華奢な体では無理なんじゃないか?」

さゆな「何勘違いしてんだ、おっさん」

「おっさん…………」

「ん?お頭、あのピアス」

「ん?……っ!?お前それどこで」

さゆな「あ?」

雷菜「どうかしたの?」

さゆな「なんかピアスがどうのって」

雷菜「ピアス?」

亜奈「左に付いてるやつ?オレンジだけど」


さゆなの左耳についたピアス。5人にも実は色違いでついていた。
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