統一ZERO海賊団

□3年ぶりの再会
1ページ/1ページ





とある街の普通の一軒家。

さゆな「なんで俺んち?」

「「「集まりやすいから」」」

雷菜「さゆなの家なら安心できるしね。狭いけど」

弓榎「リフォームしないの?」

梨絵「体が痛くなるわ」

さゆな「文句あんなら帰れ」

亜奈「3年ぶりの再会なのに全くあの頃のままだよね〜」

利夏「3人嫌でもテレビで会えるしね〜、フランスでも映ってたよ」


ふらふらしながら鍋を持って歩いてくる利夏。その鍋をひょいっとさゆなが持ち上げた。


さゆな「あぶねぇよ」

利夏「ありがとう」

亜奈「おっとこっまえー♪」

雷菜「なんで男じゃないのかしらね〜」

梨絵「ふふふ、最大級の謎ね」

弓榎「弓榎のよそって〜、面倒」

さゆな「女に生まれてるから謎じゃねぇっての、つーか面倒臭がり治ってねぇのかよ」


ため息をつきながらも鍋からよそって弓榎の前に置く。

そして鍋をつつき始めた。

雷菜「で、今日集まった理由は?」

亜奈/利夏/さゆな「理由?」


きょとんと首をかしげる3人に雷菜はため息しか出ない。


雷菜「なんで集まってんのよ」

亜奈「今日、利夏が帰国したお祝い」

さゆな「亜奈と組手してたら電話が来た」

利夏「2年ぶりの日本NOW」

雷菜「うん、3人は偶然なわけね
で、わざわざ呼び足した理由は?梨絵」

梨絵「これを見てください」


梨絵が鞄から取り出したのは小さな手のひらサイズの宝箱。


弓榎「宝箱?」

さゆな「鍵ついてんじゃん」

弓榎「本物?」

雷菜「冒険家さん、本物?」


ちょうど梨絵の隣に座っていた利夏はじーっと見ていた。


利夏「本物だと思う……けど」

雷菜「けど?」

弓榎「その宝箱に掘られたマーク。それはどの王家の紋章も表さない。と言うよりジョリーロジャーみたい。だから中を見なければ確かなことは言えない。って所でしょ?」

利夏「うん!」

雷菜「知識豊富ね」

さゆな「まさか全部覚えてんのか?」

弓榎「一回見れば覚える。ってか弓榎、おじや食べたい」

利夏「はいよー」


希望に答え手際よくご飯をぶち込んで作る。


亜奈「ってかさ、それ見せるために呼んだの?」

梨絵「私、動物と植物と会話できるようになりました」

弓榎「弓榎はもの動かせる」

雷菜「あっ、そうなの?」

亜奈「元々出来そうだったからあまり驚かないかな」

利夏「凄いねぇ」

さゆな「何世間話で手芸できるようになりました的な感じでさらっととんでもないこと抜かしてんの?
何?これ驚いたら負けなの?」





とりあえず鍋を終えて片付けて一息をついた6人


雷菜「梨絵はその中身見たの?」

梨絵「いいえ。だって鍵がかかってますもの」

弓榎「んー」

さゆな「そんな所で寝んな。風邪引くぞ」

亜奈「利夏開けれないの?」

利夏「うーん、多分出来ると思う。開けていい?」

梨絵「是非」


利夏はヘアピンをこちょこちょと突っ込んで弄りガチャンっと音がした。


亜奈「そんなあっさり!?」

利夏「開いたね、はい」

雷菜「さすが器用人」

弓榎「誰かさんと大違い」

雷菜「弓榎ちゃん?」

さゆな「なんで俺にしがみつく」

梨絵「ありがとう」


外野が騒ぐ中、梨絵は受け取った箱を開けた瞬間、強い光に包まれた。
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ