引き合う二人

□真相
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「今日知ったんだけど、襲ってきた男の特徴敵な声と電話の相手は同じやつで政紀さんだと思い込んでた。でも、今日政紀さんを見て体型も声も全然違ってて……………」

黙って緋草の話を聞くロー。

「やっくんは悪くないのに勝手に話立ち聞きしてて裏切られた気分になっちゃって…………………私最低だよ」

緋草はそっと膝を抱える。
肩を震わせて……………静かに泣く。

「緋草」
「……………なに?」
「こっち向け」
「やだ」
「緋草」
「やだ」

ローは緋草の顔を持ち上げる。その顔は涙で濡れていた。
ふっと笑うとローは緋草の顔へ近づけた。

「…………っ!?/////////」

唇に柔らかいものがあたり緋草は顔を真っ赤に染める。
慌てて立ち上がろうとする緋草だが、しっかりと抱かれていて逃げられなかった。

「くくくっ顔真っ赤じゃねぇか」
「だっダメだよ!!っ!ゲホゲホっ」

咳き込む緋草の背中をそっと撫でる。

「緋草、俺はお前がどんな生い立ちだろうとそんな過去には興味ねぇ。お前が気に入った」
「ダメだよ………ローのそばに入れる時間がもう無い。それに私は穢れて」
「俺は海賊だからな。欲しいもんは奪うまでだ」

ローのニヒルな笑に緋草は俯かせる。

「もっといい人がいるよ……………ロー。私はねあなたの帰る方法を見つけたの」
「あ?」
「図書館で見つけたの…………あなたは未来の姿でここに来ちゃったんでしょ?」
「…………」
「ここはあなたの夢の世界。あなたは子供」
「お前とのこの感覚は嘘じゃねぇ」
「そうね、私はこっちで命がもうすぐ終わる。でもそれが始まりなの」
「始まり?」
「本の中にはこう書かれてた


泡沫はこの世と繋がりは時を超えてやってくる
そのものに出会うのは泡沫の方での赤いつながりになる道しるべ」

唖然とするローに緋草はくすっと笑う。









「ローと私はあなたの世界で再び会えるの」
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