引き合う二人
□経緯と興味
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「なんか飲むー?珈琲あるよ」
「あぁ飲む」
弥雲が家に帰ったあと、緋草が作った珈琲を手に和んでいた。
「で、なんでここに来たの?」
「さぁな。気づけばここでお前が寝てた」
「そうなんだ」
「詳しく聞かないのか?」
「んーだってローはローでしょ?」
ふっと笑うとぐしゃぐしゃと緋草の頭を撫でた。
「やー頭ゆれるー」
「お前面白すぎ」
「なんでー?ってか揺らすのやー」
ようやく手を止める。がまだ笑ったまま。
「ってかほんとにやっくんそっくりだよね〜」
「あぁ俺も正直驚いた」
「やっくんは嫌だったみたいだけどね」
「俺も嫌だな」
「まじか」
「俺はあんなにコロコロ表情を変えねぇ」
「あぁ確かにローはイケメンだね〜。でもやっくんは凄いんだよ〜」
「弥雲屋との繋がりはなんなんだ?」
その発言に緋草は少し苦い顔をしながらソファーに寝転がる。
ちょうど頭の上にローが座っている。
「あぁ………なんていうか…親みたいな感じかな?」
「ここに親はいねぇのか?」
その答えは聞くことはなかった。
「いきなりかよ」