高家の戦闘員

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コンコンっ

荒れてた気候が通り過ぎ穏やかな揺れに戻った船。
副船長室の扉がノックされる。

ガチャッ

扉が開き入ってきたのは書類を抱えた爽華。どうやらシャンクスがが抱えていたもののようだ。
ベックマンはタバコを灰皿に置き書類をうけとる。

「あれ?槍花はここにいないんですか?」
「槍花?そういえばあの宴会以降見てないな」
「お部屋にも居なかったのでてっきり食堂かここかと思ったのですが…」
「どこにもいないのか?」
「はい…どこいっちゃったんでしょ?」

ベックマンは椅子から立ち上がる。灰皿に置いたタバコを咥えて爽華のいる扉へ。

「俺も行く」

そう言って部屋を後にする。

「槍花、シャンクス様にからかわれたようで顔を真っ赤にしていたんですよ」
「…何を言ったんだ」
「大人をからかうのはまだ早いってことだ」

シャンクスのモノマネをしたようでベックマンは目を見開く。

「似てました?」

ふふふっと笑う爽華に「あぁ」と一声だけ笑いながらかける。

「おっ、ちょうどよかった。槍花見てないか?」

話しながら歩く2人に背後から声をかけたのはラック。

「今俺らも探しているところだ」
「どうかなさいましたか?」
「槍花のだろ?」

そう言って手を広げた上に乗っていたのは槍花がいつも身につけてるシルバーのクロスが印象的なアンクレットだった。

「金具が取れたようで拾ったカーターがなおして俺のとこに持ってきたんだよ、渡しとけって」
「それは槍花のですね」
「渡しといてくんねぇか?」
「いえ、ラック様から渡してあげて下さい。喜びますから」
「そうか?」
「えぇ」

ならそうするか!とラックはポケットにそれをしまった。
と看板が騒がしくなる。

「寒いのに元気ですねぇ」
「槍花がいるかもな」
「行ってみましょうか」
「あぁ」
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