詩
□アイの中で二人きり
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捨てられた彼女と
私は終わりのないワルツを踊り
いつしかそれは
永遠の愛に溢れる
私達は永遠に触れ合う事が
出来ないと判っていた
少しづつ迫る影は
私の掛け替えのない者を奪い
遠く彼方へ
深奥の哀に沈める
私達が選ぼうとする行為は
この世界では咎となる
綺麗な瞳には輝く宝石を
滑らかな肌には絹の布を
漆黒の髪には椿の油を
香しい華の匂いを纏い
着飾るは純白の花嫁衣装
愛をもう囁けない君の器
この世界は少しづつ君を蝕む
腐敗した君の総てを私は愛する
例えこの世界が私達を咎としても
永遠の哀は
例えこの世界で私達が触れ合えなくても
永遠に愛に生まれ変わる
Flne