鬼灯の冷徹

□気まぐれな鬼さん
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私は家で大好きな漫画を読みあさっていた
少し現代っ子とは少し変わっていてスマホをずっと弄らない
ずっと見てるのは漫画だけ
そんな女子高校生だった

そんな私が今ハマっている漫画が銀○だった
だが、持っているのは55巻までで

金欠状態なのだ

「・・・きゃー!!土○さんかっこいい!」
一人騒いでいる私の名前は檎糖くみ

「ふぅー・・・・」
一息吐くとあくびをする

「明日はもう一つの癒しに会いに行こう」

次の日

くみが向かったのは動物園だった

「・・・かわいぃ〜〜」
動物達に癒されるくみ

ビービー!!

「!!!?」
くみは警報音を聞いて驚く

アナウンス「只今ライオンが檻から逃げました!お客様は係員の指示を聞いて動いてください」

「・・ラ、ライオン・・・」
くみが現状把握しているとあっという間に周りに人が居なくなっていた

「・・あれ?あれ??・・・オーマイゴット・・・」
くみは誰もいなくなった動物園を一人歩く

ピョン!

「・・!」
目の前にウサギが現れる
さっきの騒ぎで逃げたのだろう
くみはウサギを抱き抱えると歩く

「・・・いくら騒ぎとはいえ、一匹しか逃げないてのもおかしいような・・・」
くみがウサギをじっと見る
ウサギもくみをじっと見る

「・・・///か、かわいいーー!!どこか見たことある柄だけどウサギには変わりなーい!!」

すたっ

「・・・・;」
ぴたっと止まるくみ
機械のように背後を見る

ライオン「・・・ガルルルル」

「・・・・は、はははは・・・・」大汗
汗をダラダラと流す

「ギャアーーーー!!!へ!へるぷみー!!!」
ダダダダッ!!
くみは全身全霊をかけて逃げた
逃げ場が無くなり背後にはライオン
くみはウサギを守るように抱きしめる

ライオン「!!」
ライオンがくみに襲いかかる
ギュッと目を瞑るくみ

ドガッドカッ!!

「・・・?」
くみは衝撃がないことに驚く
ゆっくり目を開けるとそこに居たのはライオンではなく

?「・・・・大丈夫ですか?」

「・・・あ、ありがとうございます」
背中を向けたまま男の人が言う

?「・・・それは良かったです。それより、早く帰りますよ」
男が誰かに話しかけると

腕の中で声が聞こえる

?「・・えー、もうちょっと居たかったのにー」

「・・・え・・・う、ウサギが・・・話してる・・・」

?「・・ていうか、早く離れろ」

?「・・えー」

「・・・・」
何が何だかわからなくなるくみ

「・・・ゆ、夢だ。きっと私は夢を見てるんだ・・・・」

?「ははっ、君は面白いね」

「いえ、私にはウサギが喋っている事に対して面白いです」

?「それより、仲良くすんな。ウサギの分際で」

「え!?ウサギさんの飼い主ですか?」

?「僕は飼われてないよ!」

?「ふん、一生俺に飼われろ」

?「なんだと!?」

「・・・ははは・・・・(なんだろう・・・何か懐かしい感じ・・・)」
くみは眠気に襲われてそのまま意識が遠のいていく
最後に聞こえた男の人の方の名前を頭に入れて・・・・

ガシッ・・・・

?「・・・おっと!」
ウサギが腕の中から出てくる

?「・・どうしましょうか・・・このまま置いていく訳にはいきませんし」

?「連れてっちゃえばー?」

?「・・何をアホなことを言っているのです」

?「・・だってさー、この子面白いよ。他の人間達が逃げているのに一人ぼーっとしてたし」

?「・・それと連れて帰るのとどう関係があるのです?」

?「・・・いいじゃんかー、どーせお前もこのままじゃ危ないこと知ってんだろ」

?「・・・・」
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