短編
□甘えたい時甘えればいい
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明日は新年開けての初めての全国握手会
久しぶりに京都に来て、夜はスタッフさんが少しお高めのお鍋屋さんに連れてってくれてメンバーみんなで沢山美味しいものを食べて嬉しくて楽しくて幸せな時間を過ごした
私は食べるのが好きだから、としちゃんとひたすら鍋を食べてたら、他のメンバーから写真を凄く撮られた きっとメッセージとかブログに上げられるんだろうなぁ笑
今日泊まるホテルまで食事をした場所から近いということでみんなで歩いて向かうことにした
久美とか、めいめいとか楽しくなってテンションがとても上がっている
2期で言えば、鈴花とか丹生ちゃんとかが鼻歌を歌いながら歩いている
私はそんなメンバーを見るのが好きで決して交わったりはするタイプじゃない
なんてことを考えてたら、今日同室の美穂が隣にやってきた
美穂「ねぇねぇアイス食べたくないですか?」
「アイス?」
美穂「うん、食後のアイスです」
「こんな寒いのに食べるの?笑」
美穂「どうせホテル暖房で暑いからちょうどいいじゃないですか?」
「じゃあ、久美に言って来なよ」
美穂「ありがとうございます!」
そう眩しい笑顔を向けてきた美穂は、久美のとこに"アイス買いに名前さんとコンビニよってきまーす"とか大きな声で伝えている
久美も久美で"分かった〜!"なんて大きい返してるけど、もう夜遅いことを考えているのかな?笑まぁいっか
美穂が私のとこに戻ってきて、進行方向とは逆方向にあるコンビニに美穂と向かった
コンビニに行くまでは、相変わらずのマシンガントークで私はうんうんと相槌だけを打った
美穂「アイスどれにします?」
「悩むね〜」
美穂「どうしよ、これもこれも食べたい」
「じゃあ、私が片方の方買うから、美穂がもう片方買ってよ」
美穂「なんでですか?」
「そしたら、半分ずつ食べれるでしょ?」
美穂「え、いいんですか?」
「たまたま私も食べたかったんだよ」
なんて言えば"ありがとうございます"なんて笑顔を向けてくる アイドルらしいというか、100点の笑顔だなって毎度の事ながら思う
2人でアイスを買って外に出ると思ったより寒くて、寒って私が呟くと美穂はニコニコしながら私に腕を組んできた
「まだホテルついてないよ?」
美穂「いいの、メンバーいないじゃないですか?」
「はいはい笑」
美穂「今日久しぶりに名前さんと同室だから嬉しい!」
「確かに、私最近陽菜と同室ばっかだもんな〜」
美穂「んん、羨ましい」
「嫉妬しないの笑」
美穂「だって私の名前さんじゃん」
「今日は美穂ちゃん素直だね〜」
美穂「新年休みも会えなかったから」
「電話毎日してたのに?」
美穂「嬉しかったけど、やっぱり顔見たかったですよ」
「はいはい拗ねないの笑」
美穂「まあ今日は一緒だからいいもん!」
なんとも可愛いらしい私の彼女
そう、私と美穂は付き合っている
ひらがなけやき時代の全国握手会の時、同じレーンになって、ファンの人が全く来なかった時暇だった私たちはこれからのことを語り合って、それから遊ぶようになったりして、気づいたらお互いとも好きになってみたいな感じで
日向坂になるちょっと前に私の方から告白したら泣きながら嬉しいですって言って付き合い始めたのは今でも覚えている
ホテルについたら、スタッフさんに私たちの部屋の鍵を貰って部屋に向かう
部屋に入ろうとしたら、隣の部屋のドアが開いて、なおみくの2人がでてきた
金村「あ、美穂と名前さん!」
小坂「仲良しですね笑」
「ふふっまあね笑」
渡邉「どこか出かけるの?」
金村「いや、丹生ちゃんの部屋でゲームしに行くだけ」
小坂「2人とも来ます??」
「行きたいけど、ごめん!今日は疲れちゃったからもう寝たいや笑」
金村「美穂はー?」
美穂「私も今日は寝ようかな〜」
小坂「了解!ゆっくり疲れとってください」
「美玖と、菜緒も夜遅いんだから気をつけるんだよ?」
小坂&金村「はーい!」
美穂「ハモってる笑」
「おやすみ笑」
小坂「おやすみなさい〜」
金村「おやすみなさい!」
美穂「おやすみ笑」
ドアを開けて部屋の中に入る
美穂の言った通り部屋の暖房は暑かったから、急いで買ってきたアイスを冷蔵庫の中に入れる
美穂「美玖のゲームのお誘いなんで断ったんですか?」
「だって今日は美穂と一緒にいたかったからね笑」
美穂「私も今日は一緒にいたかったから嬉しい!」
「どうする、先お風呂入る?」
美穂「一緒に入りましょうよ!」
「え〜、うーん。まあ、久しぶりだからいいよ笑」
美穂「やった〜あ、変なことしないでくださいね笑」
「何、して欲しいの?笑」
美穂「うん、少し笑」
「だーめっ笑、ホテルは壁が薄いんだよ〜」
美穂「え〜」
ホテルのまぁまぁ狭い浴槽に2人で入ることにした
普通に身体を洗ってたら、美穂が急に抱きついてキスをしてきたから、しょうがないなぁとか私は言ってキスを返す
これだけ付き合ってたらねぇ、まぁ、はい。
この後はご想像にお任せします。
お風呂からあがって私は美穂の髪の毛を乾かして、美穂は私の髪の毛を乾かした。
テレビを付けたら、少し人気なお笑い芸人たちが出てくるお笑い番組をやっていて、2人でベットに腰かけてアイスを食べながら見ることにした
美穂の方を見たら、笑ったりしてて終始ニコニコしていて可愛いさが溢れている
「美穂ニコニコだね」
美穂「今日は色々久しぶりが重なって嬉しくて」
「アイス溶けるよ」
美穂「あぁ、ほんとだあぶないあぶない!」
「アイス買ってて正解だったよ、暑くなったから笑」
美穂「名前さんお風呂の中で暑そうでしたもんね笑」
なんてニヤニヤしてくるから
美穂のアイスを1口食べてやった
美穂「あっ!」
「スキあり笑」
美穂「私も名前さんが食べてるの食べたい!」
「はい、あーん」
美穂「あ〜ん、おいしい〜」
「可愛い笑」
美穂「あ、写真撮りましょう!トークに送るんで!」
「いいよ〜」
美穂「やった!ファンの人に自慢しよ〜」
「私も自慢しよ〜笑」
美穂は私とのツーショットを数枚とってトークに送る。私は美穂の写真とアイスの写真とツーショットを送る。
写真を送り終わった美穂は、歯ブラシ取りに行くねって洗面台に私の歯ブラシも取りに行ってくれて私に渡してくる
こういう優しいところも好き
互いに歯磨きをし終わって、明日の準備も終わって私たちはひとつのベットに座って向かい会う
美穂「明日なんレーンですか?」
「6」
美穂「私7だから隣だ!」
「一緒に休憩取ろうよ」
美穂「はい!」
「そろそろ寝る?」
美穂「一緒に寝ませんか?」
と、私の手を握って言ってくる美穂は二人きりになると本当に甘えじょうずで可愛い彼女だ
そうだねと伝えて美穂の頭を撫でて、ひとつのベットに一緒に入る
横になって向かい合えば、今日1のニコニコな美穂
「どうしたのー?」
美穂「幸せだなぁって」
「私も幸せ」
美穂「名前さん…」
物欲しそうな目で私を見てくる美穂の頬に軽く手を添えて触れるだけのキスをすると少し照れ臭そうに笑っていて本当に可愛い
美穂「ねぇ、続きは?」
「明日握手会だからダメ」
美穂「大丈夫ですよ」
「立ちっぱなしだから疲れちゃうでしょ?」
美穂「じゃあ、キスしてください」
と、せがむ美穂にもう一度キスをしたら、しょうがないとか言って私との体の隙間を無くすようにピッタリと抱きついてきた
「おやすみ美穂」
「おやすみなさい名前さん」
翌日、早起きして会場についてライブ衣装に着替えてメイクをしてると、美穂が"今日は髪型お揃いででましょうよ"なんて言ってきたから、毛先だけ少し巻いてミニライブに出演した
久しぶりのミニライブでみんな楽しそうにしている。私は美穂とシンメだからMCの時に隣に並ぶ
久美「じゃあ次はみほ!」
"おぉー!"
"みほー!"
"べみほー!"
美穂「はい!こんにちは渡邉美穂です!」
久美「昨日名前と同室だったけど何したー?」
美穂「昨日は、コンビニで買ったアイスを2人で半分こしてお笑い番組見てました笑あ、あと一緒にお風呂入りました!」
"キャー!"
"ふぅ〜"
とか、ファンの人からの歓声やらなんやら聞こえる
ファンの人からは、私と美穂は初期から仲良いからはなちゃんずのように人気のコンビとして位置づけられている
久美「2人で一緒に入ったの?笑」
「ねー美穂笑」
美穂「えへへ笑」
久美「2人が何故一緒に入ったのか知りたい方はぜひ美穂と名前のレーンに並んでください笑」
なんて笑いを取ってくれた久美のおかげでそこまで聞かれなくて済んだ
握手が始まると、いつも来ないファンの人とか美穂の話を聞いてくる人が多かったけど、まぁまぁやばい昨日のお風呂の話を言えるわけ無く適当に誤魔化した
キリよくなってきたから、美穂と同じタイミングで休憩を取った
「あれ、私ら以外だれもいないじゃん」
美穂「やった〜」
「とりあえずご飯食べる?」
美穂「もうペコペコですよ笑」
美穂とケータリングの料理をちょいとつついて、トークに休憩中の写真を何枚か送って携帯を閉じる。すると美穂が後ろから抱きついてきた
「どうしたのー?」
美穂「今日は名前さんの話題が多いから、なんとなく名前さんチャージしたい」
「可愛いすぎるんだけど笑」
美穂「ねぇ」
と、後ろから抱きついてた体を話して正面から抱きつき直してくる美穂はキスを明らかにねだっている顔をしている
「ダメだよみんな来ちゃうから」
美穂「1回だけ」
「バレちゃうって笑」
美穂「キスしてくれないとこの後頑張れない…」
「もぅ…」
落ち込んだフリをする彼女が可愛らしくて、1回なら大丈夫だろうと美穂の唇に自分の唇を重ねる
すると、まさかそこにゾロゾロとメンバーが休憩をしに戻ってきた
もちろんすぐ離れたけど、どう説明もすることが出来ずただ美穂と二人して固まってしまった
久美「え?」
加藤「2人は付き合ってるの!?」
富田「ひなの、目閉じた!?」
小坂「私がなんとか手で隠した!」
美穂「えっと…えへへ笑」
久美「いつから!?」
「1年ぐらい前から笑」
加藤「別に隠してなくてもよかったじゃん笑」
美穂「怒られるかと思って」
久美「何言ってんの笑 私たちはいつ付き合うかモヤモヤしてたんだよ!笑」
「ええ、そうだったの?笑」
そのあとの休憩はひたすら、こっそり付き合ってたことを質問攻めにあって休憩が終わった
バレたことを良しとした美穂は私と手を繋いだままファンの皆さんが待っているレーンのとこに行ったから変な歓声が上がった笑
握手も全部終わって東京に戻る新幹線に乗っている時、普段は結構色々なメンバーの隣に座るけど周りのメンバーからの気遣いで美穂の隣に座るというか座らされた
美穂「今日名前さんの話題8割りでした笑」
「私のレーンは美穂の話題が8割りだよ笑」
美穂「お互いのファン流石ですね笑」
「そうだね。あと美穂これからは、隠さなくていいからね」
美穂「え?」
「甘えたい時に甘えにおいでよ、私はいつでも歓迎だから」
美穂「え、好き」
「私も好きだよ」
と返せば、後ろに座ってた鈴花と京子に"甘すぎるわ!"なんて言われてしまった
美穂が可愛いんだからしょうがないや
fin