短編

□ 私の前では甘いまま
1ページ/2ページ

若林「次のタレコミは齊藤京子!」



齊藤「はい!あやなんですけど、名前に厳しいというかいつもツンツンしているんですよね」











ひなあいの収録中、突然京子に私と彩花の話題を出された。今日は私、名字名前のお誕生日企画ということでお祝いプラス名字名前の裏側トークという企画だ。そのタレコミの最中にそんなことを言われた










若林「そうなのか、高本?」



高本「そんなことないですよ笑」



齊藤「なんか名前が彩花に話しかけても、今忙しいから!とかまた後で!とかいつも避けているというかツンツンしているんですよね」



若林「おたけは名字のことが嫌いなのか?笑」



高本「普通です!笑」



若林「言われてるぞ名字笑」




「いつものことです笑」




久美「あ、でも名前いつも彩花に冷たくされて喜んでます笑」




春日「名前くんはドMかね笑」



「いやいや、春日さんじゃないんで笑」



春日「誰がドMかね!」



若林「春日さんは公式ド変態ですからね笑」




春日「おい!笑」




富田「はい!」



若林「ん、とみた」



富田「名前さんのホーム画はあや姉さんだったので名前さんはあや姉さんのこと好きだと思います!」




「こら、富田!笑」



若林「おたけ、どうよ」




高本「興味ないです笑」




「ばっさりじゃん笑」










と言えば、皆が笑ってくれる
彩花は冷たいというか、私に対してかなりツンツンな態度を取ってくる
そんな彩花の私に対する態度を見るのを他のメンバーは見るのが好きらしく常に笑ってくるし、ことある事に移動の席とか楽屋の席とかを隣にさせてくる














彩花が私を興味無いかだって?
そんなことは無いですよ笑
事実、彩花と私はもう1年も前から付き合っている
。彩花は恥ずかしいからとか言って皆の前ではこんな態度を取って、バレないようにしている。二人きりの時はかなり真逆な態度を取る




二人きりの時の彩花と普段の彩花のギャップが面白くて笑ってると、周りのメンバーからはMだとかなんだか言われてしまう








席を隣にしてくるのは私達にとっては嬉しいことで、机の下の見えないところとか、移動中のバスではブランケットの下とかなのでいつも手を繋いでいる
いつバレるか分からないこのドキドキなスリルも私たちの日常の楽しみだ











春日「今度名字君と高本君の仲良くなろう企画やるしかないね笑」




美穂「えっ!」




若林「どうした渡邉」



美穂「私、名字さんと仲良くなりたいんで私も仲良くなろう企画したいです!」



若林「どうする、名字?」



「私、美穂みたいな子がタイプなので後で個人的に話しかけに行きます笑」



美穂「やった!」



春日「解決しちゃいましたね笑」



若林「なんかんだお前らは笑」









彩花の方を見ると明らかに不機嫌になっている
本当は他の子と仲良くされるのは嫌なくせに皆の前では言うことが出来ない彩花を見るともっといじめたくなる








そのあとの収録は私の小さい頃の写真のスライドショーを見たりしてオードリーのおふたから色々ツッコミをもらって無事に終わった








「彩花」



高本「私次仕事あるから忙しいんだけど」



「ちょっと来て」



高本「はいはい」









とメンバーの前だからツンツンする彩花を楽屋から少し離れたところに呼び出す











「今日は何時に終わる?」



高本「19:00には終わると思う」



「じゃあ、明日休みだしゆっくりできるね」



高本「嬉しい!」



「ふふ笑じゃあお仕事頑張ってね」



高本「うん!名前は?」



「私は次は無いから彩花の好きなご飯作って待ってるね」



高本「好き」



「私も好きだよ」









と言えば、ぎゅうぎゅうに抱きついてくる彩花










「バレるよ?」



高本「名前に今日も冷たくしちゃったから、ごめんねのハグ」



「っ///こんなに可愛いんだから許すよ」



高本「へへ笑じゃあ、また後でね!」



「うん、頑張って!」











彩花を送って楽屋に戻って、収録中話した通り、美穂と少しだけ色々世間話とかをして写真を取って今度遊ぶ約束もしてマネージャーさんに住んでいるマンションに送って貰う









マンションには、彩花と半年前から同棲を始めて、いつも先に帰る方が夜ご飯を作ることにしている。今日は私が早いから昨日買っておいた野菜とかを使って鍋にすることにした。
彩花はトマト鍋が好きだから、スープは1から作ってみることにした








そろそろ彩花が帰ってくる頃だと思ってガスコンロに火をつけてそこに鍋を置く













ガチャ




高本「ただいま〜」



「おかえりなさい」



高本「今日鍋!?何鍋?」



「トマト鍋」



高本「やった!好きなやつ!」




「彩花が好きだからトマト鍋にしてみた」



高本「名前好き〜!」



「みんなの前でもこんなに素直になってくれればいいのに笑」



高本「うぅ…」




「美穂に、あや姉さんと名前は本当に仲が悪いんですか?って聞かれたよ笑」




高本「えぇ笑」




「結構周りのメンバー気にしてるかもね」



高本「言った方がいいのかな…」




「私は彩花が好きなようにしてくれたらいいよ」



高本「ありがとう笑」



「よし、お鍋食べよっか?」



高本「うん!今日は隣座っていい?」




「いいよ〜おいで?」




高本「行く!」











二人きりだと甘々な彩花と美味しいトマト鍋を完食したあと、彩花と一緒にお風呂に入った
お風呂から上がったら、"髪乾かして〜"なんてドライヤーを持ってきた彩花が色っぽくて少しドキッとしてしまった










「はい、乾いたかな?」



高本「へへ、ありがとう〜」



「だいぶ髪伸びたね〜」



高本「名前はショートの方が好き?」



「え、なんで?」



高本「美穂みたいな子がタイプって言ってたからそうなのかなって」



「私は、彩花がする髪型が好きだから、てか彩花自体が好きだから」



高本「っ///」



「あやちゃん照れてるんですかぁ〜?笑」



高本「これ以上好きにならせないで〜」



「それは無理かなー?彩花は私のこと大好きだからね」



高本「今日は久しぶりにブログに名前とのツーショット載せようかなぁ」




「めっちゃラブラブなの載せようよ笑」




高本「ファンの皆さんとかメンバービックリさせちゃう?」



「させちゃう笑」











彩花と1週間前に遊んだ時に取った、お互いがすごい至近距離で見つめあってる写真とか一緒に夢の国に行った写真とかを互いにブログに載せたところ、メンバーからの通知が止まらなくなった









高本「めいめいが喜んでるんだけど笑」




「めいめい前泣きながらあやと仲良くならないの?って相談しに来たからね笑」



高本「可愛い〜」




「好ちゃんからは、ファンの皆さんからの反響ヤバいですよ!って来てる笑」



高本「これで少しは私と名前よ仲良しアピールできたかな?」



「なんか写真見てたら夢の国行きたくなった」



高本「私も思った!明日行く?」



「うん、行こうよ笑」



高本「やった!」













彩花と同じベットに入って電気を消す
明日何乗る?とか、どこで食べる?とか話してたら眠くなってきた。
あっという間に日付が変わりそうな時間になってて寝よっかって彩花に言う










高本「もう寝るの?」













と、横にいる彩花が私の頬に手を添えて言ってくるものだから眠気なんて一瞬にして覚めてしまった。こんなに好きな子が隣で可愛いことを言ってきたら寝れるわけない









「それって誘ってる?」




高本「そうだと言ったらどうする?」




「受け答えるけど?」




高本「好き、大好き」











私も好きと言う代わりに彩花にキスを1つ落とした。私と彩花の夜はまだまだこれからだと思う








fin
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ