短編

□推しから好きへ
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"よろしくお願いします"










初めましての顔の人達の緊張してる面持ちと初々しい挨拶をもらった。
私たちひらがなけやきにもついに後輩ができた
発表された時は色々あったけど今は、後輩ができる喜びで1期生の皆はニコニコだ













てか、あの子が可愛いすぎる…2期生みんな可愛いけど、私の好みにどストレートというか、緊張して少し困り顔をしているのも可愛い

そんなこと思ってたらその子とガッツリ目が合って私がニコって微笑むと驚いたように少しだけ会釈してすぐに目を逸らした
うん、可愛い














それから2期生の子達とも仲良くなって、鈴花とかは一緒に遊ぶ仲になった。
けど、私が一目惚れをしたあの子とはなぜか目が合わないし、すぐお互いに黙ってしまう













いつかの握手会の休憩でたまたま私と好ちゃんが二人きりになった時は、どうしようかと思ったけど少しずつゆっくり世間話をして前よりは進歩したと思う



髪型のことで悩んでいたからアドバイスのようなものをしたら次の日会ったら髪をショートにしてて更に私の好みというか好きが増したのはここだけの話。








そこから1年と少し経って、3期のひなのが加わって私達は日向坂46に改名した
その間に色々なメンバーが髪を短くしたりとか髪色を変えてみたりしていたが、やっぱり好ちゃんが1番可愛い


なんてひなあいの収録中考え事をしてたら、若林さんに見事に指名をされてしまった








若林「名字って握手会の対応どうなのー?」



「普通ですよ笑」




富田「いや、めっちゃ釣り師ですよ!笑」




若林「とか富田が言ってるぞ笑
そうだね、誰か握手の相手して貰おうか」




「えぇ笑」




若林「松田このは?」






好ちゃんが指名されると少しザワつくメンバー達
え、なになになに?












松田「私は、名前さんがずっと推しメンです」



「え、そうなの!?」



若林「名字嬉しそうじゃん笑」




「めっちゃ嬉しいてす!笑」




若林「松田この握手でもしてもらえ!」




春日「なんでメンバー同士笑」












2期生が好ちゃんに"おめでとう""やったね!"なんか言ってるのはよく理解できないけど、好きな人に対しての握手は緊張してしまう














松田「は、初めまして」



「ありがとう〜待ってたよ?」



松田「///」




「緊張してるの?笑、お名前なんて言うの?」



松田「好花です」



「好花ちゃん、可愛い名前だね…好花ちゃん好きだよ?」



松田「やばい///」











個別握手会1枚分ぐらいの時間で好ちゃんが離れて行こうとしたから、普通に握手してた手を恋人繋ぎにして










「好花ちゃんは私の事好き?」




松田「もちろん好きです///」










なんて顔が真っ赤のまま言われて、推しメンとしての好きだとしても私も嬉しくてニコニコしてしまう











若林「名字やばいなぁ笑 っておい、松田この大丈夫かー?」




松田「眩しすぎました///」



春日「松田くんが乙女になっちゃった笑」




若林「キャプテン、今の見てどうよ」



久美「見てるこっちが恥ずかしくなってきました」



若林「松田この、そんなに名字との距離取るなよ笑」




松田「今日はもう直視できません!」




若林「名字は釣りすぎないように笑」




「気をつけます笑」










ドキドキしたけど、いつもみたいにモードを入れて握手をすると楽しくて、好ちゃんの反応を見てたら更に嬉しくて今日の収録はあっという間に終わった




まさか私のことを推しメンと思ってると知らなくて、楽屋に戻って好ちゃんになんとか頼んでツーショットを撮ってこっそり携帯のホーム画にする

















富田「名前さん、今度ディズニー行きません?」



「急にどうしたの?笑」



富田「私と美穂と好花と、史帆さんと久美さんで行くことになっててあと1人は名前さんしかいないからって笑」




「いいけど別に笑」




富田「やった!あ、好花がいるから素直に受けたんですか?笑」



「ニヤニヤして聞いてこないの笑
まあ、そうだけど」



富田「両想いって分かりましたもんね〜」




「いや、向こうは私の事推しメンとしか思ってないよ笑」



富田「そんなことないと思いますよ笑」




「そうかな〜?」




富田「まぁ、楽しみましょう!」














ひらがなけやき時代に、暇な時に何度もとしちゃんとかと訪れたディズニーに久しぶりに来ると相変わらず心が楽になるというかテンションがいつもより高くなってしまう


私の好きなあの子は、しっかりオシャレしてて可愛い。朝会った時に目が合ったから挨拶したら、照れながら返ってきて可愛いかった









6人でいろいろ乗り物乗って、そろそろお土産でも買うのかなとか思ってたら、としみほコンビが水のアトラクションに並んでくるわ〜とか言って4人になって、わざとらし〜い演技で鈴花と久美もプーさんの乗ってくるねとか言って、気づいたら好ちゃんと二人っきり











「好ちゃんどうしたの?私の顔ばっかちらちら見て笑」




松田「いや、あの、えっと…今日も可愛いなって」




「ふふっ笑そんな好ちゃんが可愛いよ」




松田「照れます///」




「なんか4人消えちゃったけど、お土産でも見に行く?」




松田「はい!」




「はい、手」




松田「え?」




「寒いのに手袋してないからお互いに暖めようよ?笑」




松田「あ、よろしくお願いします///」




「そんなに緊張しないでよ笑」




松田「ごめんなさい笑」




「そうそう、そうやって笑ってよ」









互いに冷えた手を暖めるように、しっかり握ってお土産売り場に足を向ける
もちろん後ろから尾行してる4人のことはしっかり知ってますよ。
後で覚えてておいてほしい










松田「名前さんこれ一緒につけません?」



「可愛い!いいね、付けようよ」



松田「やった!」



「ふふ笑」




松田「どうしたんですか?」




「さっきまであんなに緊張してたのに、凄い楽しそうだから可愛いくてつい笑っちゃった」




松田「なんか周りから見たらカップルに見られてますかね?」



「そうだといいな」



松田「えっ」




「私は、好ちゃんのこと好きだからカップルに見えても嬉しいよ?」




松田「その好きってどっちですか?」




「教えてあげるけど、ここじゃちょっと嫌かな笑お土産とりあえず買おっか?」




松田「はい笑」












大人気アヒルの可愛いキャラクターのキーホルダーをお揃いで買って、外に出る
4人がまだ着いてきてるぽいから、なるべく人混みを通ってなんとか巻いて人気の少ないところに好ちゃんを連れてくる









松田「もう大丈夫ですか?笑」



「うん笑じゃあ、続き話すね」



松田「聞きますっ」






深呼吸をして頭の中でなんて言おうか考えようとしたけど整理しきれなくて、そのまま伝える













「私は、ひらがなけやき2期生として入ってきた時から好ちゃんのことが好き。友達とかメンバーとしての好きじゃなくてLOVEの方の好きです」




松田「私は、ほんとに最初のSHOWROOM審査の時から名前さんのこと推しメンとしていて、入ったばかりの時もずっと嬉しくて、けど話す時は緊張してしまって直視出来なくて…一緒に活動していく中で気づいたら憧れてかそういうのじゃなくて好きってことに最近気づき初めてずっと目で追ってました…今、そんな名前さんに好きって言ってもらえて嬉しいです。
私も好きです///」




「両想いだね?笑」



松田「そうですね笑」



「あ、だから私と…付き合ってくれませんか?」



松田「はい!喜んで笑」










初めて目をしっかり向けられた笑顔は、見るだけでニヤニヤしちゃうぐらい可愛いくて、こんなに可愛い子が彼女になっちゃって幸せ者だなぁ









松田「これからは、私の事呼び捨てで呼んでください!」



「好花///」



松田「はい///」



「じゃあ、好花も私のこと呼び捨てで呼んでよ」



松田「名前///」



「っ///…キスしていい?」




松田「え、してほしいけど心の準備というか、え、え、あ、あの」










分かりやすく動揺している可愛い可愛い好花の頬に優しく私は口付けをした








松田「///」



「次は、別の場所にしたいけど、2人のペースで進んでいこう?」



松田「ありがとう」














それから4人と合流したら、4人ともニヤニヤしながら私たちのことを見てきて、巻いたと思ったら見てんだんだなっ思ったら恥ずかしくなって2人で顔合わせて笑ってたら、イチャイチャしすぎなんていじられた












次のに楽屋に行ったら、なぜか他のメンバーが皆好花に事情聴取をしていて私の彼女の顔が赤くなってたから、背後から好花のことを抱きしめて







「私の好花だからいじめないで?」






なんて言ったら更に楽屋がうるさくなった







fin
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