流れる銀のストーリー (MAIN) VOL1


□君は、僕の罠に堕ちて、愛のように輝く VOL7
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どれぐらいの距離を、片桐の運転で走ったのか白っぽい、モダンな別荘風の一軒家に
秀史郎は、強引に、連れ込まれる

まだ、新築なのか、つんっとした、
特有の匂いが、漂う
螺旋階段を引きずられるように、登らされ、
二階の、大きな部屋に、入らされる

部屋の、薄暗い照明でも、

壁一面のはめ込み硝子から、
不安げな暗い海が広がるのが、見えた

秀史郎は、手錠を、手錠を嵌められたまま、
クイーンサイズのベットに
片桐に、突き飛ばされるように、転がされた

秀史郎には、全く抵抗する気配はない

上半身は、もう剥き出しの裸体なので

片桐が、無機質にズボンのチャックを下げ、
秀史郎の下半身を剝き出しに、していく

秀史郎は、その非情な行為を、
素直に受け入れ

それどころか

煽るように両の足を、蛇のごとく、くねらせる

長くスラリとした、硬い筋肉質な太腿と、
キュウッとしまった足首・・

秀史郎は、ズボンを、自分から、
物憂げに、片桐に向かって、蹴飛ばした

そして片桐に、中途半端に、
剥ぎ取られた下着は、
片足に掛けたまま
片桐を挑発していく

(まったく、性のない、根っからの
あばずれだな!)

片桐が、初めて会った印象とは、
真対照な秀史郎の妖艶な肢体を、眺めながら、
片桐は、心の中で、軽蔑し、中傷する

もう、その本質を、片桐は、気づいていた

生真面目そうな容姿とは、
裏腹の全く別物のみだらな彼を・・・
片桐は、横たわったせいで、、
少しずれた秀史郎の眼鏡を、
そっと、二本の指で、優しく、整えてやる

自分が秀史郎に、贈った縁のない
エレガントな眼鏡だ

その眼鏡の、レンズ越しの瞳は
、誘惑者そのもので、

片桐は、再度、呆れ返りながらも、
完璧に、魅入られてしまい

自ずと、彼の、濡れた唇に、挑みかかった
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