流れる銀のストーリー (MAIN) VOL1


□君は、僕の罠に堕ちて、愛のように輝く VOL.6
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穏やかに、少しずつ、日時が過ぎていく

今までの、恐れに満ちた
ストレスだらけの日々が、

今日の青空に晴れやかに、日の光が指すように

医学の勉強に、集中できるのが、嬉しかった
もともと、真面目な、性分なのに、
色恋が、関わってくると、
ぐちゃぐちゃになる、自分の性分が、
嫌になるばかりだった

公彦は、あの結ばれた時から、
愛情をたっぷり、自分に注いで、
大事に、守って、くれている

このまま、例の件が、解決して
二人で、穏やかに、過ごせたら・・
秀史郎にも、少し、将来に、希望が持て始めたのに・・





「衛藤 秀史郎さんですね?」

背後から、耳に馴染みがある低い声が、
彼に、呼びかける
それは、背筋がキュウと
凍るような痛みを感じさせる

恐々と振り向くと・・

「久しぶりだね・・・シュウ
三週間ぶりかな。元気そうでよかった

講義は、休まず、
勉強も、はかどっているようだね」

無言で、立ち尽くすしかない

「シュウは、お利口さんに、してたようだね」

片桐が、意味深な、笑みを浮かべて、

秀史郎の、顔を、愉快そうに、覗き込んでいた
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