流れる銀のストーリー (MAIN) VOL1


□君は、僕の罠に堕ちて、愛のように輝く VOL.5 
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「取り敢えず、あの借用書は、法的には、
有効ですよ、
収入印紙まで、律儀に貼ってある

数字が、漢数字じゃないのが怪しいが
書き換えられた証拠がないし、
不自然ではなかったです

島袋敏明(琉翔の本名)に振込まれれた金も、銀行口座で、確認できましたし・・

しかも、
衛藤さん、認めて、借金返済してるようですね
三か月分も・・
それ、何故言ってくれなかったんですが
まあ、暴行されて、脅かされた件もあるし」

高橋が、ため息交じりに、嘆く

「あのー、片桐さんと、二人きりで何、
相談されてたんですか・・」

高橋は、途中で、部屋から退出させられたのを、いぶかしく思っている

公彦が、片桐と、差しで、話合ってのが、
気に入らないらしい
依頼されてるのに、ないがしろにするのは、
確かに、筋違いだ

「彼の為に、ご自分が借金の返済を、
されるんですか・・・・

早まらないでで、くれますか
一緒に、行方くらましてる島袋の、
彼女、まあ、配偶者なんですけど、
仕事先で、問いただしたんですが、
彼女らの、借金棒引きしてもらった
らしいんですよ、
300万くらいだったらしい
辻褄が、合いますよね」

高橋は、抜かりない、仕事をしてくれてる
さすがに、有能な弁護士事務所に、
属してるだけある
あと、1・2週間ほどで、
殆どこの詐欺まがいの借金の、
からくりを、あばいてくれるだろう・・

しかし、今、公彦は、由々しい難事に
突き当たっていた
さすがの、公彦も、持ち手のカードが、
無くなりつつ有るのに・・・・

「それに、あの、片桐って男、
あの・・腑に落ちないんですが、
金を、返してくれなくても
よさそうに、思えるんですが
僕の思い違いですかね」

「さあぁどうかな・・」

公彦は、皮肉を込めて、笑うしかなかった
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