鬼の住処
□始まり
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[懺悔なさい]
鎖で足止めするメイドに、
[御免!!]
高電圧で斬り倒す侍。
「灰は灰に」
「塵は」
「塵に−…」
とどめを刺したのは金髪碧眼の少年が放ったワルサーP38の弾丸。
少年はロザリオの十字架に口づけをした。
「さすがは魔都東京」
「魔物どもがウヨウヨや」
「ま」
「おるんやろな ここには」
静かになった夜空に黒猫を肩に乗せた少女が通る。
「かくれんぼ好きの」
「鬼さんが」
"ねぇ じーちゃん
「かくれんぼ」ってさぁ
隠れてる方が オニ だって
―誰も知らない物語が、
ホント?
じーちゃん?"
この夏、始まる。…―
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