妄想の世界

□たまにはこんなわがままを…
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『 ほんっっとゴメン!! 』


「 いいよ、大丈夫。
まだ家にいるし。

仕方ないよ、
仕事なんだから。 」


『 ……怒ってる? 』


「 怒ってないよ(笑)

それより
仕事頑張ってね? 」


『 ……うん、
また連絡するから。 』


「 わかった、頑張って! 」








今日は
久しぶりに智くんとデート……
のはずだった。








すごいウキウキして
昨日の夜から服も考えて
今日も朝早くから
お弁当作ったりして。








……で
家を出て
車に乗り込もうとした直前にかかってきた
智くんからの電話。








仕事じゃ仕方ないってわかってる。

だって………
智くんのせいじゃないし。








でも……
物分かりのイイフリしてるけど
智くんには言わないけど…


本当は
すごく つらい。








ホントに仕事なのかな?




ホントは釣り行ったんじゃないかな?








なんて疑い出したら
本当にキリがなくて。




そんな自分がどんどん……
イヤになってくる。








私は自分の寝室に戻って
「 もぉー!! 」
って叫びながら
ベッドになだれこんだ。








「 智くん…

会いたいよぉ…… 」








私の独り言だけが虚しく部屋に響く。








TVではいつも会ってるよ?
でもアレは
嵐の大野智で
みんなのリーダー。








話すこともできないし
触れることもできない。








私の…智くんじゃ……………
ないんだ………。







思考回路が
だんだん回らなくなってきて
寝不足のせいもあってか
私は
眠りに落ちていった…。
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