妄想の世界

□ブルーDAYはハッピーDAY
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今日は久しぶりに翔ちゃんとデート♪





昨日からもうすごい楽しみで
着ていく服も用意して。






………なのに………








あと1日くらい
待っててくれてもいいじゃん…。






今月まだだったし
怪しい感じはしてたけど、
なにも今日くることないじゃん…。








私はクローゼットを開けて
昨日選んだ服をまた考え直す。

せっかくこの日のために買ったのになぁ、
このスカート…。






はぁ…とため息をついて
私はジーンズを引っ張りだした。






なんか…
おなかも痛くなってきたなぁ。








私の女の子の日は

………………いつもひどい。

量も多いせいか貧血気味になるし。


薬もあんまり効かないんだけど
とりあえず気持ちの問題だ!
きっと効く!
そう念じて水と一緒に流し込んだ。







でもやっぱり……
だんだんブルーになっていく気持ち。

体もダルいししんどいし。








はぁ…ってまたため息ついて
ソファーへと座り込んだその時
翔ちゃんから連絡が入った。








“もうすぐつくからなぁ〜”
っていう報告の電話。








それだけでもやっぱり
私のテンションは上がる。

ブルーな気持ちはいっぺんに
ハッピーな気持ちへと切りかわる。








体は痛みに正直だけど
気持ちは翔ちゃんのことだけで
こんなにかわっちゃうんだから
ホント単純♪







急いで身支度を整えて
私は家を出た。








いつもの所に着くと
ハザード出して停まってる
翔ちゃんの車が見えて
私は急いで駆け寄った。








「 おはよっ 翔ちゃん。
お待たせ♪ 」

そう言って助手席へと座る。








『 おぅ久しぶりだよな、
こうやって会えるのさッ。

………って 真央………
顔色悪くないか?

調子悪い? 』








翔ちゃんの手が私のおでこにふれる。








「 だっ 大丈夫だよ!
絶好調超だよ!! 」








久しぶりに感じる
翔ちゃんのぬくもりに
私はちょっとパニック、
ドキドキ(///∇///)








『 ハハッ!!
それ、
プライベートで聞くとは思わなかった(笑)

っていうか
ホント平気なんだな? 』







私の顔を覗きこんだ翔ちゃんに
“ うん 大丈夫 ”って返事をしたけど
きっと 今
大丈夫じゃないかも。

顔 真っ赤だよ、間違いなく。








『 そっか?
じゃあ… 行くかっ! 』








翔ちゃんはそう言って
車を発進させた。
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