ストーリーを

□彼方が如く
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街は、店の看板やら人が沢山居たのであった。



「離してっ!」


「良いじゃねぇか、大人しくしてりゃ
悪い様にはしねぇよ」


「そうだよ、だから大人しく来なって!」


どうやら男2人が嫌がっている女を無理矢理連れて行こうとするやりとりの様だ



彼「…ったく」


彼方は男を止めようとそちらに向かう。


彼「ひつこい男は嫌われてモテないよ」


男「あ?んーだこのガキ!」


男2「おいおい、女子高生の上に可愛いくね?こいつも連れて行こうぜ!」

女は男に怯え、少々震えている。


彼「生憎ナンパする野郎共には興味無いんだよね、女の子が嫌がってるのに無理矢理連れて行こうとする人は特にね」


男2「あ⁉なめてんのかこのアマ!!」


男「やってやる!」

周りの人々はこちらの様子を見ている様だ。


彼「ん?喧嘩なら受け付けるよ、掛かって来なよ」


男「死ねやあ‼」


男2「オラァ!‼」


しかし彼方は男達のパンチをかわした。


彼「うーん、なんか弱そうだね」


男「うおおっ!」


バキッ‼
ゴッ!
ドガッ!


男「グエェッ…」


彼方は一瞬で1人目を倒した。


男「ひっ…つええ…こいつ…」


彼「どう?分かった?」


男「しっ…死ねえ‼」


彼「…」


スローモード


彼方はスローモードの中で

青いオーラを放つ


彼方は男が突っ込もうとした瞬間に

彼方は両足を揃え側転をし、


力強く振り下ろし


ボーンクラッシュ



男2「ぎゃああっ…!!」



男は力無く、倒れた。



彼方は付きまとわれていた女に声をかける。



彼「大丈夫?」



女「助けてくれて有難う!貴方は喧嘩が強いのね!」

この人綺麗な人だね

彼「別に大した事無いよ、それに
私みたいな女子高生がこんな事してたらおかしいでしょ?」


女「そんな事無いわっ!それにしても凄い戦い振りだったわ!」


彼「そう?昔から親に教えて貰ってたからね」


女「へぇ…!ねえ!何かお礼させてくれないかしら?」


彼「えっ、良いよそんな」



女「駄目!それじゃ私の気がすまないわ!」

この人粘り強い…


彼「…分かった」


彼方は渋々助けた女の礼を受ける事になった…

そして2人は歩き始める。


女「私、荒木美希って言ってキャバ嬢やってるの貴方は?」


彼「私は神崎彼方、神室西高の1年」


美「よろしくね彼方、お礼にジェラートでも食べましょ」


彼「うん、美希さんはどこのキャバ嬢なの?」


美「エリーゼって所、オーナーがまたカッコ良くてね」


彼「そうなんだー、どんな人?」


美「優しくて強いのよ」


彼「それは性格が良いんだね」


美「…恋愛とかしないの?」


彼「仕方とか忘れて分かんなくなっちゃってね、てかそんな顔しないでよ」

美希は彼方の言葉に顔が悲しそうになっている。


美「だって…普通に恋愛が出来ないじゃ無いの…」


彼「まあそうだけど、そういう話はジェラトリアに着いてからにしようよ」


美「そうね、席空いてるかしら…?」


彼「着いたんじゃない?」


2人はジェラトリアに入り、
カウンターへ向かう。


店「いらっしゃいませ!ご注文をどうぞ!」


美「好きなの選んで」


彼「うん、じゃあ私はチョコジェラート」


美「私はイチゴジェラート」


店「チョコジェラートとイチゴジェラートですね?お値段は480円です」

美希は会計を済ませ、彼方が待つ席へ向かう。


美「さっきの話の続き」


彼「うん」


美「何かあったの?」


彼「無いと言ったら嘘になるかな、まあ頑張れば出来る話なんだけどね」


美「…失恋したの?」

確かに、


美希さんの言う通りあの時の恋は


失恋したのかも知れない。


彼方はジェラートを食べながら思い込む。


彼「…そうかも」


美「いつの話なの?」


彼「……」


…人にこんな事話すの初めてかも。


美「嫌なら話さなくても良いのよ?」


彼「いや、話した方が楽になるし。
続ける」


彼方は口を開いた。


彼「入学式の日の事」



私はこの神室西高の入学式の日、


ある事が起こった。



彼「クラスは何組だろ」


って言いながらクラスが描かれたシート見てたら



彼「……お、」


彼方は隣に居る同年者らしき生徒を見る。


彼「…(やば、隣の人カッコ良いんだけど)」


この時の私の心臓がバクバクと高鳴っていた。
もしかしたら私は…!






…でも、




「あっ!優聖!久しぶり!」


「沙也香!会いたかった!」


彼方の隣にいた男子生徒は彼女らしき女子生徒と抱きしめ合う。




彼方はあんまりな出来事に息を詰まらせた。




彼「ていう訳」


美「えっ、入学式の日で失恋…」


彼「ほんと、自分が情けなかったよ。
その時に全部忘れちゃったの。それからいくらカッコ良い男でも何も感じないんだ」


美「そう…」
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