ストーリーを

□真実を求めて
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真実を求めて。









私は速水 雫。


神崎彼方を止めてから2年、警察関係者になってから2年。





人様に迷惑を掛け、散々やらかした末に勝手に死んだ事になって公安になって今に至る。





今は中学からの親友の鎧導 遥と共にコウトからある知らせを受けた。




ー堂島大吾が福岡で姿を消したー





2人で仕事に休暇申請を申し出て共に探しに来た訳だが。





彼方「もう関係無いのにね」




遥「これでも恩は有るんです、東城会の皆さんがきっと探してますよ」




彼方「うーん…それにしても福岡かぁ…何しに来たんだろ」




遥「情報によりますと…山傘組という組織と五分の盃を交わそうとしていたみたいで…何かその前にタクシーに乗ったきり姿が見えなくなったそうです。」




彼方「タクシー…長洲でよく見かけるよね。」




遥「その様ですね、先ずは堂島さんが乗ったというタクシー、探したいところなんですけど…分からなくてですね…」




彼方「だと思った。」




と呟き持っていた缶コーヒーを飲み干し、自販機の隣にあるゴミ箱に捨てる。



彼方「長洲と言えばタクシー、都合良く無い?」




遥「え?」




彼方「予想だとこの辺、タクシー会社ありそうじゃない?」




遥「あぁ…そうですね」




彼方「一応大吾の写真、コピーしたからね。出てる人とかも携帯でメール送って貰うし。」




遥「そうですね、では行きましょうか。」





2人は長洲の街へ繰り出す………





一つ目の会社。




社長「あーん……全員誰も乗せてないってよ」





二つ目、長洲タクシー。





中嶋「お姉さん!1人名乗り出てきたばい!」




彼方「マジ?!」




遥「よし!」




中嶋「仕事終わらせてから来るって!」




遥「社長さん、有難うございます、電話番号描いたのでその人が帰ってきたら連絡する様にお願いしますね。」




中嶋「分かった!…お嬢ちゃんらどっから来たと?」




彼方「東京」




遥「仕事で合衆国から来たんです」




中嶋「へぇ〜!日本語うまかとねえ…」




遥「日本で暮らしてた時があったものですから」




中嶋「大変とねえ、”鈴木さん”にはメールで伝えといたから!」





遥「有難うございます、それでは行きますね」





ーーー





彼方「いやあ、すぐに見つかるとは。」




遥「社長さん、良い人でしたね」




彼方「そうだね、…にしてもコウト、”内通者”なんて設置してたとは」




遥「いろんな情報を持っておいた方がとか。」





彼方「全く。」




ピラッ、




彼方は大吾の写真を地面に落としてしまった。




彼方「!、しまった…」



彼方は拾おうとしゃがみ手を伸ばすと、前からゴツゴツした指が写真に指が触れる。




彼方「…?」




遥「…!」




彼方はゆっくりと前を見上げるとスーツを着た男がいた。




「失礼、」




彼方「いや…どうも。」




彼方は男の顔を見るなり眉間に皺を寄せる。




彼方「(こいつ…どっかで見たことあるんだけど…まさか…)」




「この写真の方、貴方達も探しているんですね?」




彼方「どう言うことだよ…」




遥も男を見るなり眉間に皺を寄せ、ツレらしき男にも目を寄せる。




遥「…どうやらこの人達も大吾さんを探しているみたいですよ」




彼方「はっ…」




「貴方は?」



彼方は立ち上がる。




彼方「速水雫。」




「森永悠と申します、後ろにいるのは弟分の相沢です。先程は失礼しました。」


相沢は頭を下げる。



彼方「(やっぱりね…どっかで見たことあると思ったら…あの有能な…)」




森永「速水さん。」




彼方「何」




森永「私達の事は聞かないんですか?」




彼方「は?」




森永「例えば、お父様のご様子など」




彼方「…!」




相沢「兄貴…?これは一体…?」




森永「浪我さんならお元気ですよ、神崎 彼方さん」




彼方「!、おいおい……それ2年前に死んだ高校生でしょ…」




遥「森永さん、でしたよね。人違いにも程がありませんか?」




森永「眼鏡なんてかけても誰でも分かるんですよ、彼方さん」




彼方「チッ……流石だね、森永くん」




遥「?!、知り合い…?」




彼方「パパのお友達といったとこだね」



相沢「そうなんですか…?」




森永「あぁ、何度も世話になっている。」




彼方「あーあ…よりによって親の友達にバレるだなんて…参ったなあ、失格。」




遥「森永さん、堂島さんがどうして…?」




森永「分かりません、手掛かりすらも掴めない状態なんです。」




遥「…まさか、誰かに…?」





雫「あり得るね…その、山笠組って奴とか。」




相沢「確かに…」




遥「ですが…証拠も無い上に疑うのもと思いますけど…、あの、どちらか山笠組の事を知っていますか?」




森永「俺が説明します、でもここじゃ話辛い。人目がない所へ。」





雫「そうだね。」














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