ストーリーを
□気まぐれさんも
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彼方「なんっ…⁈」
彼方が見たもの。
それはいつも彼方の目の前に現れ口説くばかりの真島が………
別のヒトと歩いてました⭐
「やっぱり嫌いだあぁぁぁあっ!!」
ーーーー
『クソッタレ…!あんな奴と付き合わなくて良かったよ…!ブツブツ…』
翌日の彼方は学校の廊下で早歩きをしながら悪態を吐いていた。
「センパーイ…いつもツンケンするから飽きたんじゃないですかあ?」
隣を歩く後輩、三上 奈々が彼方にそう聞く。
『知るか、しかも君が偉そうに言うな。』
「怖っ、今日も授業サボるんですか?」
『今日は学校から出ない!冬樹と隼斗と威奉と学校でサボる。』
さっきの三人は友人。
「じゃあ私も混ぜて下さい!」
『良いけど、パシられても知らないよ』
「いやむしろ働きたいんですよお、センパイ!後でコンビニ行くんですけど何欲しいですか?」
『変わった子…、じゃあカフェオレね。』
「かしこまりました❤」
『…調子良いわね…』
彼方は奈々と並びながら階段を上がり屋上のドアを開ける。
「よお、神崎」
「今日は後輩を連れて来たのか」
ドアを開けると見慣れた顔の2人が地面に座っていた。
『おはよう、隼斗、冬樹』
「もーお、三上ですよお!良い加減名前覚えて下さいよねー」
彼方と奈々も座る。
『はーあ、ホント。散々だわ』
「真島のおっさんか?」
冬樹がそう呟くとパックのジュースに挿さっているストローを吸う。
『他の女と歩いてたし。』
「あ?!」
「あれだけ懐いてたのにか?」
冬樹が驚くと隼斗も質問を投げ返す。
『そうだけど。……まあ鬱陶しかったし、ウンザリしてたトコなんだよね。
』
「ちょっ、センパイ…」
彼方が衝撃の言葉を口にし奈々は慌てる。
「ふーん…」
冬樹は目を細め彼方を見つめる。
「ま、新しい奴見つけろよー」
『ちょ、止めてよ。私がフられたみたいに言って…』
冬樹がからかう様に、そして隼斗が目を見開かせる。
「ん?俺はてっきり神崎の方から好意を寄せていたと思っていたんだが…」
可愛らしく首を傾げる隼斗を彼方は笑う。
『あはは、君はやっぱり朴念仁というか鈍ちんというか、…ねえ?』
「隼斗センパイ恋愛したことなさそう……」
奈々が口元に手を押さえながらボソリと呟く。
「三上、それはどういう意味なんだ?」
隼斗はジリ、と脚を動かし奈々が言った言葉の意味を求める。
その姿に冬樹は呆れ、溜息を吐く。
「お前成績良いクセにアホだなぁ…」
『本当だね、眼鏡外したらもっと寄ってくるのに、全然分かってないよねー』
「は??」
そんな平和な会話を交わす内に時間は徒然経つ。
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