ストーリーを

□悪夢とありふれた寂しさ
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―北アメリカ

ハルカはコウトに誘拐され
クリス達に救出されたハルカ。

今は北アメリカの病院で怪我の治療中
で退院は一ヶ月程経てば出来るとの事だ。


―病室

「くっ・・・うぅっ・・・」

夜の病室では一人の患者、ハルカは
悪夢に魘されていたのだ。

―・・・

ツ「逃げてハルカ!!」

シ「早く行けっ!!」

ク「うわああっ!!!」

ハ「隊長っ!・・・隊長・・・!」

ピ「・・・っぅぐっ・・・あぅっ」

ハ「ピアーズさんっ!?」

ハルカの今見ている夢はジョアヴォから逃がしてくれる仲間達が次々と死んで行くのだ・・・

辺りを見渡すと・・・

尊敬していた隊長クリスや上司のピアーズ

仲間のレオン、ヘレナ

友人のツバサやシュウ、ジェイク、シェリー達。

親も、兄弟も、親友、仲間も

皆ハルカを庇って死に倒れていた

「いやあ・・・!皆っ・・・!
置いてかないで下さいっ・・・!」





「・・・はっ・・・!?」

ハルカが夢から覚めると病室の窓から太陽の光が差し込んでいた。
病室の壁に張り付けてある時計を見るともう朝の10時半位だった。
すると病室のドアが開いた。
その開けた主は
 
ク「ハルカ!目が覚めたんだな!」

ピ「良かった!」

ハ「・・・ったいちょっ・・・ぴあっ・・・ずっ・・・さんっ・・・」

ピ「え!?」

ハルカはベットから飛び出し、
二人に飛び付く。

ク「どうしたんだ!?」

ピ「大丈夫か!?」

ハ「っ・・・うぅっ・・・ひっぐ・・・ぐすっ・・・」

ク「ハルカ、ゆっくりで良いんだ。
言いたいことを少しずつ話してくれ」

ハ「二人っ・・・共っ・・・えぐっ・・・いぎでるっ・・・げほっ
・・・ですょね・・・!?うっ・・・」

ピ「生きてるよっ!・・・お前を無事に助けれたんだ!」

ハ「・・・ひぐっ・・・皆っ・・・も
・・・?・・・1人っ・・・もっ・・・げほっげほっ・・・死んでなっ・・・いっ・・・?えぐっ・・・
いぎでるっ・・・でずがっ・・・?」

ク「誰も死んでない、皆バイオテロから生き延びたんだ」

ハ「・・・あだしっ・・・恐いっ・・・げほっ・・・夢見たんっ・・・でずっ・・・うぐっ・・・
・・・皆っ・・・わだしをかばっ・・・てっ・・・ころさっ・・・れたっ・・・!・・・かぞぐもっ・・・友達っ・・・もっ・・・
・・・ひっ・・・あだしをっ・・・
おいっ・・・て・・・て・・・げっほげほっ・・・死ん・・・だっ・・・」

ピ「俺は絶対お前を置いていかないからなっ・・・」

ク「俺も誓う、絶対にお前を独りにしないと・・・」

ハ「うっ・・・うわあああっっ!!」

ハルカは悪夢での寂しさの余りに泣きじゃくりクリスとピアーズはハルカを強く抱きしめる。

ガラッ

ドア越しに立っていたのは
レオン、ヘレナ、ジルだった。

ク「レオン!ヘレナにジル!」

ハ「・・・っ」

レ「っ!?おっと・・・ハルカ?」

ジ「どうしたの?」

ク「俺達が不安にさせたみたいだ」

ピ「ハルカが安心するまで抱きしめてあげてやって下さい」

レ「・・・成る程な」

ヘ「デボラにそっくりだわ・・・」
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