野良神×排球

□プロローグ2
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「今日はいよいよ、剣道の試合当日だよ〜・・・。絶対優勝してやる!」

「俺も今日は塾で昇格テストがあるんだ。絶対に受かってみせる!」

「「どうか出来ますように! 神様。」」

二人の少年はそう言うと、手を合わせ目をつぶり必死にお願いをしている。

私の社には学問で成功を収めたい者、自分が努力してきた事で成功を収めたい者などが参拝に訪れる。

そんな二人の様子を私は社から見て、

「貴方達の頑張りは見てましたよ。大丈夫、努力した者には成功が訪れます」

手に持っていたブローチ型の鏡に二人を写し、見てみると数時間後の嬉しそうな二人の姿を見ることができた。

貴方方に神の福が訪れますように

私がそうつぶやくと、

「おい、何か言ったか?」

「いや、何も言ってないけど・・・。気の性じゃね?」

二人には私の姿が見えない。

二人というか人間には。

見えたとしても明日に忘れる。

神というのはそう言う存在なのだ。

東の空にはすでに日が登っている。

「今日はどんな日になるかな」

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