日輪兄妹
□第一章
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―毛利家―
「おぎゃあおぎゃー」
今生まれたばかりの赤子
まだ、何とも言えない肌色をしている
「元就様、元気な妹君でございます」
女中に抱かれて連れてこられた赤子は怪訝そうに元就を見つめた
「フンッ。赤子など要らぬわ、」
それに反して元就はその赤子を優しい目で見つめた
手の甲でそっと頬を撫でる
「竹桜だ。」
生を受けたその子は竹桜と付けられた
元就の呟いたその名前に女中達も微笑ましく##NAME数字1を見つめていた
竹桜は元就の方をじっと見つめる
「…何ぞ」
竹桜 はニコッと笑った
「〜〜////」
その時の元就様は顔を真っ赤にして悶えていたらしい
密かに妹に会える事を心待ちにしていたのを女中達は知っていたがそれを言わなかった
この時、元就との年齢差は10歳以上あるため、元就は何かに目覚め始めていた
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