プライド
□ちいさくて猫みたい
1ページ/1ページ
Sh9「守里ちゃんじゃ〜〜〜久しぶりじゃのぅ」
うちのことを見かけるたびぎゅーっていう効果音がつきそうなほど強く抱きしめてくるギータさん。うちも普通の女性の中では大きい方の身長だと思うけど、ギータさんはギータさんで190cm近くあるから強めに抱きしめられると圧迫感がすごくていつもしんどい。うちもプロ野球選手とはいえ所詮男と女。力の違いは大きすぎる。……気持ちは嬉しいんやけど。
L55「……守里ちゃんがギータに捕まってる」
「秋山さん!助けて……くるじい……」
L55「ギータ、守里ちゃんが窒息しそう」
Sh9「……ほんまや、すまん守里ちゃん」
「……ッ、はあ…ありがとうございます秋山さん」
L55「いえいえ。……ギータもギータで強く抱き締めすぎー。身長差も相まってるよ」
Sh9「守里ちゃん、女の人としても普通に大きい方じゃろ、」
「いやまあ170cm弱ありますけど。さすがに強く抱き締めすぎです」
L55「でも愛でたい気持ちは分からなくもない」
「……秋山さん?」
Sh9「守里ちゃん、クールな面の方がでかいけど普通に可愛ええもんなぁ」
L55「ギータは抱き締めたいんだろうけど俺は頭を撫でたい」
そう言ってぽんぽんと頭を撫でてくる秋山さん。今日の2人、いつも以上に意味が分からない。スキンシップが多すぎる。いつもこんな感じじゃないのに、
「(……他の人の所に行くか)」
ちいさくて猫みたい
20180930