「ちょく！」


「まもさん……！！」



試合終わり、プロ初セーブを挙げたちょくに声をかけに行く。今年から守護神を任せられて、緊張の中初セーブを挙げたのだから、試合直後の今はふわふわしてるのか私が声をかけるまではぽやーっとしていた。声をかけるとぱあっと表情が明るくなって、飼い主を見つけた犬みたいだ。



「プロ初セーブおめでとう！」


「あ、ありがとうございます……！」


「まだちょっとふわふわしとるね」


「まだ信じられなくて……」


「今年からいきなり守護神って言われて大変やろうからねぇ、頑張った頑張った」


「……やっぱりまもさんに言われると嬉しいっす、」


「それな〜、毎年毎年言われるからもう意識的に言ってるわ」


「でもそれで力になります」


「それならよかった、」


「……いきなり守護神やってくれって言われた時はびっくりしましたけど、シーズン終わったあとに守護神任せてよかったって言われるように頑張ります」


「んふふ、頼もしくなってな」







きゅるるんるん

20180420