プライド

□傷口にピンクのサテンリボン
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「……いつまで下向いてんの」


「!! まもさん、」


「しっかり投げれてたんだからそんなことで泣かないの、まだまだシーズンは長いよ」


「まもさん、俺、」


「玉ちゃんはまだまだ伸びると私は思う。だからこの試合を糧に玉ちゃんのいいところを伸ばしていってほしいの」


「……はい、ありがとうございます」


「だーれも玉ちゃんのことなんか責めてないんだよ。むしろよく投げたね。お疲れさま」


「ありがとうございます、……まもさん、まもさんってすごいですね」


「え?」


「やっぱり経験の差なのかもしれないですけど言葉が重いというか何というか」


「みんなそういう風に言ってくれるけど、そうでもないよ。普通の事言ってるだけなの」


「まもさん、まもさんみたいな投手になりたいです」


「な、私なんて目指すべきじゃないよ!そもそも性別も違うし!」


「それは別にいいじゃないですか、憧れですもんあんなピッチング出来るの」







傷口にピンクのサテンリボン

20170711


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