プライド

□あなたをさらう遊びをしよう
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「やばい帰りたい」


「何やホームシックかまも」


「そうじゃないですけど、むしろ楽しいですけど、本戦始まってからのプレッシャーがえげつない」


「なに、まもってそういうの気にするヤツやったっけ?」


「いや、違いますよむしろ逆ですね」


「だよな、むしろプレッシャーさえも糧にするタイプよな」


「これがペナントレースならまだいい、これはWBCなんですよ!それに私がいる!異例すぎて本戦始まってるにも関わらず思考が追いついてない!」


「何でそんなネガティブなん、今日」


「相手がすごい人たちばかりで自分に自信を失いかけてるやばいですね」


「でもこないだワンポイントで投げた時ファンの歓声すごかったな」


「やばかったですよね」


「歓声というよりかは黄色い声」


「私ってあんなに女の人のファンいたんですね……」


「男は当たり前のようにいるやろうけど女の人のファンはきっと一定数いるやろな」


「わー、これは帰りたいとか言ってる場合じゃない」


「まも、頑張ろうな」


「頑張りましょうね宮西さん」


「おん」


「そういえば宮西さん、」


「ん?」


「男は当たり前のようにファンいるって言ってたけど、宮西さんはどうですか?私のこと」


「何言っとるん?俺も普通にまものこと好きやで」


「何だこのイケメン」






あなたをさらう遊びをしよう

20170322

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