プライド

□恋や愛じゃおなかは満たされない
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「んん……電話ぁ?こんな時間に誰………」


《まもちゃああああああん》


「………うるっさ…」


《まもちゃんひどい……》


「あのねえ……時差のこと考えてくれる?こっち今深夜。分かる?し!ん!や!今から寝ようとしてたの!」


《それくらい分かってるよ!何か忘れてないかなって思って電話したの!すぐ終わる!》


「何か忘れてないかって……?何も忘れてないよ……早く寝かせて明日もあるから………(何でこんなに元気なの……)」


《……そうやってみんな俺のこと祝ってくれないんだよな…酷いよな……》


「(祝ってくれない…?)」


《夜遅くにごめんなー》


「ちょーっと待って!」


《ん?》


「割とまじで忘れてたわ。ごめん。拳士誕生日おめでとう」


《!!》


「時差のこと考えてなかったわ、そうだそうだ拳士の誕生日ねなるほど」


《……ありがと》


「え、どうした?急にそんなしょぼくれて。さっきまでのテンションはどうしたー?」


《いや、まもちゃんかっこよすぎる……そこら辺にいる男よりもかっこいい気がする……ありがてえ……この一言で明日1日頑張れる》


「大袈裟すぎるわ」






恋や愛じゃおなかは満たされない

20170205


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