プライド
□アリス イン メルヘンランド
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「(え、誰あのすらっとした長身の美人……え、宿舎に入ってく……?あ?!あの顔……!!)まも!!!?」
「うわあああ!?カキさん!?」
「まもか……」
「大きな声で呼んどいてその反応はなくないですかカキさん……」
「だってすらっとした長身の美人の女の人が宿舎に入ってくんだもん、ファンの人かと思って止めようかと思ったらまもだったから拍子抜けしたわ」
「……褒められてるのか貶されてるのか分からないですね」
「俺個人的には褒めてるつもり」
「……そうですかあ?」
「んでさ、どうしたの急に。いつもはかっこいい感じなのに今日はガーリーじゃない?」
「いつもと違う感じにしたかったんですよ、そしたらファンはおろかさっきのカキさんみたいに選手たちにも気づかれなかったんですよ!酷くないですか!?」
「だからさっき言ったみたいにファンの人の1人かと思っちゃったんだよ。最近のファイターズファンの子可愛い子多いから」
「私だってたまにはこういうカッコしますー!」
「たまに、って俺今回こんなカッコしてるまも初めて見たよ?」
「ウソ!」
「え〜?新年会とか納会とかはもうスーツとかじゃん、見たことない」
「……あー、そっか…私とカキさん、プライベートでご飯とか行かないですもんね……」
「プライベートで結構着てる?」
「失礼な!着てます!カキさんは私のことどういう風に思ってるんですか!」
「かっこいい」
「う、う〜〜ん、一応褒められてるってことにしときます……」
アリス イン メルヘンランド
20170205