未来図

□ヴィラン襲撃
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3人でパーティーが開かれる会場に来たものの、メールが見れず集合場所も分からなくなり、さまよっていた

ようやく開けた場所に出ると、植物園だった





「おいそこのガキ!ここで何してる!」



ホテルの警備員なのか、武装した大人の男が2人、こちらに向かってくる




『!』



2人が近づいてくると、爆豪くんがさっと私を自分の背中に隠す

まるで守っているかのようだ


それにドキ、と胸を高鳴らせつつ、目の前の男に目を向けた





「俺に任せとけって!」



場を収めようと切島くんがその大人に近付き、迷子になって〜、と笑って話をする




だがその瞬間、自分の"未来予知"の個性が発動した





未来予知で見えたのは、ヴィランとして攻撃してくるこの男たちの姿だった







『!!


切島くん下がって!!』



爆豪くんの背中から飛び出し、切島くんの腕を思い切り後ろに引っ張る





『この人たち、ヴィランだ!!』


「!!


ガキが!!」


『きゃっ!!』


「時並!!」


「っこの、クソヴィランが!!」




敵は銃を振り上げ、時並を思い切り殴り飛ばした


咄嗟に腕でガードしたようだが、勢いあまって吹っ飛ばされる





すぐに爆豪が敵に攻撃を仕掛けた

時並は、転がった先に隠れていた緑谷が保護した




緑「時並さん!大丈夫?!」

『みど、りやく』

八「すぐに止血帯を出しますわ!」



ガードしたものの、打撃は頭をかすった

血が流れていたのか、ポタ、と地面が赤くなる




『轟く、爆豪くんに手を貸して』

「もうやってる!」



ダン!と足を踏み出して氷の壁を作り、爆豪の攻撃から逃げられないよう追い込む

しかし敵の個性なのか、氷の壁はえぐられ、敵はノーダメージだ




轟「………緑谷、時並連れて先に行け」

緑「えっ?」

『?』

轟「時並の個性なら敵の手の内がわかる
戦いを避けて、こちらの体力を温存して最上階に行くには、時並の個性が必要だ

時並がいれば、戦わないで安全なルートを選べるし、いざって時の対策が取れる」

八「たしかに…」

緑「………そうだね


時並さん、説明は後だ
僕たちと一緒に来て!」




状況は分からないが、何やら危険が迫っているということ、その危険の打破のために緑谷くんたちが動いていることは分かった

私の個性なら、敵の動きを先読みし、打開策を取れる
隠密活動で最も力を発揮する個性だ


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